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はじめまして、ELYZAと申します。

こんにちは、ELYZA(イライザ)代表の曽根岡です。
ELYZAは、2018年9月に東京大学松尾研究室からスピンアウトする形で創業したAIスタートアップになります。
現在では約30名ほどのチームになり、NLP(自然言語処理)・マルチモーダルを軸に、AI分野の研究開発をしています。

この記事では、ELYZAがどんなミッションを掲げ、どんなチャレンジをしているのか、について、少しでもお伝えできればと思っています。


「未踏の領域で、あたりまえを創る」

ELYZAのミッションは、「未踏の領域で、あたりまえを創る」です。
既にサービスとして存在するものを再発明するのではなく、まだ社会実装できていない未踏の領域で、次の「あたりまえ」となる革新的なプロダクトを生み出し続けるための会社がELYZAです。

2012年にDeep Learningが登場し、AI分野は大きく変化してきました。2015年には画像分野や音声分野で人間の精度を超えるような研究が登場し、テキスト分野でも2018年以降、人間の精度を超えるような研究が出てきています。研究のサーベイをしていると、毎年、いや、毎月のようにびっくりするような、ワクワクするような技術が実現していることを目撃します。ある意味、技術の転換点にあると言えるかもしれません。
個人的には、ワクワクする技術に日常的に出会え、日々未来感を感じることができるこの環境・この時代に生きていることに、とてつもない楽しさを感じています。

研究レベルでの進化が激しい一方で、我々の生活について考えると、どうでしょうか?GAFAを始めとする海外企業のプロダクトを中心に少しずつ変化しているものの、技術の進展スピードと比べて、少しゆっくりに感じます。

それもそのはずで、先端技術を社会実装し多くの人に届けるまでには多くのハードルがあり、多大な時間や労力がかかります。
ELYZAでは、高い技術力と事業開発力をシームレスにつなぎ合わせることで先端技術を社会に届けるまでの時間を短縮し、多くの人の生活を豊かにしていきたいと強く考えています。

そのため、我々は「未踏の領域(=高い技術力さえあれば攻略可能な、未だ解決されていない領域)」で「あたりまえを創る(=日々の業務や生活を新しい様式に変える)」ことをミッションに掲げています。

このミッションのもと、ELYZAでは、研究開発からプロダクト開発まで、一気通貫して実行していくための組織・体制を作っています。社会的にまだ解決されていない問題を解決するためには、より先端の技術を小さく高速に社会実装し、より多くの顧客に届けられる形にしていくことが重要だと考えています。

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どんなチャレンジをしているのか?

ELYZAでは、創業した2018年から社会実装における未踏の領域として、NLPとマルチモーダルに注力し、様々なチャレンジをしています。

2018年時点では、既にDeep Learningという技術は一般に認知度を獲得しコモディティ化が始まっていました。画像や音声の分野では、多くの企業(スタートアップ含む)が取り組んでおり、優秀なモデルのAPI提供やモデルを簡単に作ることの出来るサービス(AutoMLなど)が出始めており、ビッグプレイヤーも決まってきている印象がありました。

ELYZAは「未踏の領域であたりまえを創る」ことをミッションにしていたため、「社会実装の方法論が確立していない、技術的に難しい分野に挑戦しよう」と決意し、NLPとマルチモーダルでの研究開発をする方針を取りました。

2018年当時のNLPは、DeepLearningの恩恵があったものの、人間と比較すると精度が低く、カスタマーサポートのチャットボットやSNS分析ツールが社会実装のアプリケーションの主領域となっていました。我々の仕事内容を鑑みるに、言語・テキストの存在は大きく、まだまだ多くのユースケースが考えられる、まさに未踏の領域でした。創業当時、NLP軸で会社を創ること自体に対して「うまくいっているケースがない」「市場が国内だけで狭い」などフィードバックをいただいたことを今でも覚えています。
結果論になりますが、この3年でNLPは大きく変化し、社会実装の幅がどんどん広がってきています。人間の仕事のうち、眼(画像)だけで行われている作業は少なく、大半が言語を通して行われていることを鑑みても、これからNLPの活用が進むように感じています。

また、マルチモーダルも社会実装はあまり進んでおらず、ここも未踏の領域でした。マルチモーダルとは、画像を扱う画像認識、テキストを扱う自然言語処理のように単一のデータ形式のみを扱うのではなく、画像・テキスト・テーブルデータを総合的に組み合わせて扱うAIのことです。我々人間と同じように、幅広いデータを扱うという意味では、より人間らしいAIということができると言えます。しかし、このマルチモーダルは、扱うデータの幅も広がり、データの組み合わせやユースケースの多様性の分だけ複雑化します。マルチモーダルの適用先として、ELYZAでは商品名・画像・売上データ等を扱う必要がある製造業・小売業を対象にし、現在「リテールテック」として取り組んでいます。

現在のチーム

ELYZAは創業して2年半ですが、少しずつ成長してきました。
最初は2名だったメンバーも今では30名ほど(正社員はまだ6名)になっており優秀なメンバーが集まってきています。
また、研究開発からプロダクト開発までを一気通貫して行うための組織も少しづつ構築が進んでおり、形となってきました。今は大きく分けて3つのチームで連携し、事業を前に進めています。

■ 研究開発チーム
研究開発チームでは、毎週のように世に出されている機械学習に関連した論文の調査・実験を行い、実際に使えるようにモジュール化、ライブラリ化を行っています。他にも、Twitterや技術ブログを介して社外に技術情報を発信しています。2020年秋に発表した ELYZA Brain も研究開発チームが研究開発を行ってきた成果です。
Twitterアカウント
技術ブログ
ELYZA Brain紹介記事

■ 共同研究チーム
共同研究チームでは、多様な業種の大企業とともにAIの研究開発をしてきました。具体的には、リテールテックでは、ASICSや大手小売企業など、NLPでは、森・濱田松本法律事務所等とご一緒にAI活用を目指して研究開発をしています。その他にも複数の企業と共にプロジェクトに取り組んでおり、多くの成果を残しています。
株式会社アシックスとの共同研究事例の紹介
森・濱田松本法律事務所との共同研究事例の紹介

■ 事業開発チーム
事業開発チームでは、研究開発や共同研究によって培ったモジュールやノウハウなどを元に、自社サービスの開発を行っています。ELYZAが作り出す技術をより多くの顧客にご利用いただくために、サービス設計から実装、運用までを担っています。
現在は ELYZA Forecast という、高精度な'需要予測AIを搭載したSaaSの開発を行っています。詳細につきましては、そう遠くない将来に皆様にお伝え出来るかと思います。ご期待ください。

最後に

技術の変換点にある今、社会が変わる重要な局面で、社会を変える側でチャレンジしているのがELYZAです。
ちょうど2年半で、ELYZAが当初から描いてきた組織像のver0.1が完成してきました。また、技術革新に伴い、NLP・リテールテックを中心に弊社への期待が増えてきているのを日々感じています。今後、この組織・体制を洗練させていくことで、「先端技術で次のあたりまえを創りつづける会社」を実現できると信じています。

また、最近では、地道な取り組みが実を結びはじめ、名誉ある賞を頂いたり、新聞記事で取り上げていただいたり、対外的に評価いただくことが増えてきています。結果として、引き合いも増えてきており、ELYZAの取り組みに対する期待が強まっていることを日々感じています。
これらの期待も相まって、ELYZAは、事業構築・研究開発・組織作りと多方面で成長を加速させていくフェーズに入り、これから一番面白い時期なのではないかと思います。(もちろん、その分苦難も多いと思っています笑)

現在、ELYZAでは、エンジニア、BizDev、Salesなど、様々な職種で一緒に事業を前に進めてくれる仲間を募集しています。

ELYZA採用資料もぜひ見てください。

カジュアル面談、ぜひお気軽に。

少しでもご興味いただけた方は、ぜひカジュアル面談にお越しください。
■ ELYZA募集一覧
https://open.talentio.com/r/1/c/elyza/homes/2507
■ カジュアル面談
https://chillout.elyza.ai/

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