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財閥系シンクタンクから転身。BizDevとして「最先端の機械学習技術を社会実装する」

「未踏の領域で、あたりまえを創る」というミッションを掲げるELYZAは東京大学松尾研究室からスピンアウトする形で創業したAIスタートアップです。現在は約30名ほどのチームで、自然言語処理(以下、NLP)・マルチモーダルを軸に、AI事業を推進しています。
本記事では事業開発の責任者である松浦へのインタビューを通して、これまでの経歴やELYZAの魅力などについてご紹介します。

松浦 大貴(まつうら・ひろき)事業開発担当
東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 修士卒。株式会社三菱総合研究所にて政策提言研究に従事、またISO(国際標準化機構)にて国際幹事職を併任。現在はELYZAにて事業開発を担当。


学生時代から関心があった「技術の社会実装」を追求するため、ELYZAに参画


―松浦さんは2020年3月にELYZAに入社され、事業開発を担当されています。それまでのご経験を教えてください。

航空宇宙分野の技術者になりたいと思い、2009年に東大に入学しました。入学後、日本の産業について学ぶ中で、技術が事業として社会に実装されることが困難かつ重要ということに気づき、技術の社会実装をテーマにすることに決めました。技術とビジネスを幅広く学べる工学部システム創成学科に進学し、大学院は技術経営戦略額専攻というところを選びました。大学では研究開発マネジメントや知財を網羅的に学びつつ、3年間の研究領域として人工衛星画像を解析し地すべりや地盤沈下等の災害発生を予測するアルゴリズムの開発を行いました。3年間の研究活動ではアルゴリズムの開発だけでなく、社会実装に向けた取り組みも併せて実施しました。具体的には行政機関(佐賀県唐津市市役所)への実利用提案や企業との共同研究を行い、研究開発と社会実装のサイクルを回し、いかに最先端技術を実際に使ってもらえるかを追求しました。
大学院卒業後の2015年から、シンクタンクの三菱総合研究所(MRI)に就職しました。MRIとは大学の研究でも共同研究を行っており、またシンクタンク業界の中では特に政府案件や科学技術系の案件が多い会社だったため、技術の社会実装の実プロジェクトから仕組みづくりまで多層的に関与できることに魅力を感じたことが決め手となりました。
MRI時代には最先端の医療技術を持つスタートアップのエコシステム作りや海外ベンチャーキャピタルとのマッチング事業、最先端のエネルギー技術を持つスタートアップの経営コンサルティング、ISO(国際標準化機構)にて日本代表員としてスマートコミュニティインフラストラクチャーの技術基準策定をリードするなど様々なプロジェクトに従事しました。50以上の多様なプロジェクトに従事しましたが、軸としては「技術の社会実装」がコアになっていたと思います。

前職

写真: メキシコシティ出張時にハロウィンイベントに巻き込まれた際の写真


―そんななか、ELYZAへの参画を決められた理由を教えてください。
MRIで働いて4年が経った2019年ごろ、ぼんやりと、そろそろ自分自身で技術の社会実装に腰を据えて取り組む事業を始めたいと思っていました。当時、MRIのAI開発プロジェクトに参画する機会があり、プロジェクトの企画を行う中で大学院時代の同期で仲が良かった曽根岡がAIスタートアップを起業していたことを思い出し、軽く相談をしたのがきっかけでした。そこからお互いに直近の取り組みを共有しながら議論を重ねる中で意気投合し、一緒に事業をやっていこう、という話になりました。
AIについて知識を豊富に持っていたわけではないため不安も大きかったですが、最先端の領域を学んで成長できる良い機会だ、というワクワク感の方が大きかったです。


ELYZAで、自らの手で最先端技術の社会実装をすすめる


―ELYZAの事業開発という仕事の、難しさは何でしょうか?
ELYZAに限った話ではなくAI企業一般の話ですが、機械学習技術は業務内で使われるようになって黎明期であり、実際の業務への価値に落とし込んでいくにはどうすればいいか、はビジネス側の人間が問い続ける必要がある論点です。
また、AIプロジェクトは通常のシステム開発プロジェクトとは異なり、R&Dフェーズを伴う「共同研究」であるため、プロジェクトの位置づけを顧客と意識をしっかりと合わせる必要があることも難しい点です。
加えて、ELYZAではミッションでも掲げているとおり「未踏の領域」へのこだわりがあり、AIでも特に難しい領域であるリテールテック、自然言語処理にフォーカスしています。あえて難しいことをやっていこう、という逆張りの発想になりますね。やはり難しい領域と言われているだけに顧客からの相談のどれもが例外なく難易度が高いテーマです。

―いっぽうで、この仕事の喜び、醍醐味は何ですか?
難しさが大きい分、仕事が前に進んだり、解決策が見えたときの喜びはそれだけ大きいと感じています。通常、「企業活動内のノンコア領域をITやAIで効率化する」ことがAI導入の典型パターンと言われていますが、ELYZAでは製造業・小売業のコア領域ど真ん中である発注や在庫管理領域に活用してもらうための需要予測AIに力を入れて取り組んでいます。それだけにとてもシビアな領域ですが、実際の業務での実利用につなげてもらえた際の喜びはとても大きかったです。

―AI領域はほぼ未経験だったそうですが、どのように業務に慣れていったのですか?
入社後すぐ、実際のAIプロジェクトに参加し、プロジェクトマネジメントワークはやりつつも、AIエンジニアのタスクの一部を担当し、pythonプログラミングやデータサイエンスに関する最低限の知識や経験をクイックに獲得しました。また、AIエンジニアからの推薦図書も全て目を通し基本的な考え方をキャッチアップできるように努めました。

いま

写真: リモート勤務のために社費でワイドディスプレイを購入して使用

―今後、ビジネス側の新メンバーを迎えるにあたり、どのような経験やスキルを求めたいですか?
いわゆる「ソフトスキル」を最も重視します。AIに関する知識や経験はもちろんあればベストなのですが、それよりもコミュニケーション力、問題解決力、新しい領域に果敢に踏み込む柔軟性があれば十分だと思います。
また、AI未経験者には社内で「MLブートキャンプ」と呼んでいる、2~3週間かけて機械学習を学んでもらうプログラムがあります。それも、基本を身につける助けとなるでしょう。

―バックグラウンドやマインド面では、どのような方に来ていただきたいですか?
AIやリテール領域での経験は大歓迎です。また、法人に対するクライアントワークをされてきた方や、コンサルティングファーム出身の方などがフィットすると思いますね。
マインドセットとしては、技術の社会実装というのはとても泥臭く粘り強い対応が必要になるのでいろんな難題を楽しめるような前向きさや、人が好きであること・技術が好きであることがELYZAでの仕事に向いている人の特徴だと思います。

さいごに

現在、ELYZAでは、エンジニア、BizDev、Salesなど、様々な職種で一緒に事業を前に進めてくれる仲間を募集しています。

ELYZA採用資料もぜひ見てください。

カジュアル面談、ぜひお気軽に。

少しでもご興味いただけた方は、ぜひカジュアル面談にお越しください。
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