日本国内屈指のiOS開発者、新しいチャレンジのためにELYZAに参画

「未踏の領域で、あたりまえを創る」というミッションを掲げるELYZAは東京大学松尾研究室からスピンアウトする形で創業したAIスタートアップです。現在は約30名ほどのチームで、自然言語処理(以下、NLP)・マルチモーダルを軸に、AI事業を推進しています。
本記事では開発責任者の齋藤(tarunon)へのインタビューを通して、ELYZAに転職に至った経緯やELYZAでやっている仕事、エンジニア組織像についてをお伝えしたいと思います。

齋藤 暢郎(さいとう・のぶお)  tarunon ソフトウェアエンジニア
LINE株式会社、株式会社Mercariを経てELYZAに参加。iOSDC2018ベストスピーカー。未踏クリエイタ。現在はELYZAでサービス開発を担当。

新しいチャレンジのためにELYZAへ

―今までの経歴と入社した経緯について教えてもらえますか?
tarunon: 新卒でLINE Fukuoka株式会社に入社し、複数のプロダクト開発に携わりました。その後、株式会社メルカリに転職し、米国版メルカリの機能追加や、日本版のリアーキテクチャをリードエンジニアとして行ってきました。ここまでのほとんどの業務においてiOSアプリ開発に従事しており、メルカリにいたときにはiOSDC2018のベストスピーカーにも選ばれています。
iOS開発者としてのキャリアを進んできた中で、長期的な目標が見えなくなっていたところに社長の曽根岡から「一緒にチャレンジしない?」という声かけを頂いたので参加を決めました。曽根岡とは未踏事業で知り合った旧知の仲で信頼していましたし、転職した結果起こりうる様々な出来事をしっかりイメージできたため、2019年10月にELYZAに参加しました。

iOS の画像 (1)

画像: ベストスピーカー取ったイベント iOSDC Japan 2018 の参加証

―iOSDCでのベストスピーカーとはすごいですね。そんな、日本でも屈指のiOS開発者が機械学習分野を主に扱っているELYZAに興味を持ったのはなぜですか?
tarunon: ベストスピーカーをいただけたのは、当時の会社に勢いがあったこと、リファクタリングによる成果が最大に出るような状況にアプリケーションがあったこと、もちろんチームメンバーの献身的なコミットもありました。決して自分の力でとったものではなかったと思います。とは言え、幸いなことに沢山の方から評価いただけて、複数の会社様から技術顧問の仕事をいただけたりしています。一方、ベストスピーカーを頂いて以降は後続を育てるというところが自分に期待されるミッションになってきていると感じていました。iOS開発についてはもちろん自分で手を動かすのは楽しいですが、自身の成長としては頭打ちになっている感覚もありました。これが一つ目の理由です。
そしてもう一つが、この状態ならばiOSの開発なら食いっぱぐれることは当面は無いだろう、「お金が必要になったら真面目に働く、それまではリスクを取ってもいいんじゃないか?」と考えて全く別の文脈で0からチャレンジをしようと決めました。機械学習にしてもバックエンド・フロントエンドにしてもほぼ0からのチャレンジが出来る、別の分野でも成長していけば、例えiOS開発自体が下火になったとしても、やっていけるだろうと考えた、これが二つ目の理由です。また、当時はS4TF(Swift for Tensorflow)がどれだけ盛り上がるかとか、キャリアの転用に多少のアドバンテージはあるかなという淡い期待がありました。実際のところはS4TFは破滅したので、残念ながらこのアドバンテージ仮説は棄却されてしまいましたが...。

―なるほど、新しいチャレンジがテーマなんですね。では、ELYZAではどんな業務をやっていますか?
tarunon: 共同研究をしていく中で出来た機械学習モデルを実利用していくためのアプリケーションの開発やお客様への導入を行っています。要件定義から始まり、設計や開発など幅広くやっていますね。開発ではフロントからバックエンド、インフラまでのだいたい全てをやっています。もちろん自分だけでは出来ない部分もあるので、そこは他のエンジニアに教わりながら進めていっています。

―業務のなかで難しいな...と思ったことはありますか?
tarunon: ML畑の開発文化が、Web黎明期のそれに近いのではないかという印象を感じることが多く、今日のWeb開発の開発文化とのギャップに難しさを感じます。例えばテストが足りていない、故に動作環境の再現が難しいなどはWeb開発をやってきた人間が通ってきた道でもあり懐かしさを感じたりはしますが、どうにか改善出来ないものかと思っています。

―ELYZAで将来的に実現したいことはなんですか?
tarunon: 自社プロダクトの大規模展開を成し遂げたいなと思っています。より多くのお客様にプロダクト使ってもらいながら、どんどんと改善を推し進めていくことが出来れば最高ですね!

ELYZAの技術組織、一緒に働きたい人物像とは

―齋藤さんは技術力の高さに定評のある会社に所属してきましたが、その会社の技術組織とELYZAを比べると、どういった違いや特徴がありますか?
tarunon: これは前職・前々職はスマホアプリの会社それもかなりの大手だったので、目指すべき組織像というものが異なるということを前提とした上での話になります。
我々は機械学習を軸としたプロダクト開発を主眼としておいています、という前提の元、目指すべきエンジニア像というのが「MLからUIまで俯瞰した議論が出来る」というところになるだろうと考えています。
Web系のエンジニアであれば機械学習周りのキャッチアップを行う、逆にML畑のエンジニアであればWeb開発のキャッチアップを行うといったことを、会社として積極的に取り組んでいます。
もちろん双方とも本職の人間には敵わないし、自走前提なのでクオリティもまちまちなのですが、お互いの領域の表面でも把握していれば「MLからUIまで俯瞰した議論が出来る」に繋がってくるんですよね。
実際に僕の成功体験として、それまでML側のシステム開発は担当者に任せっぱなしだったのが、キャッチアップを経て後段のバックエンドの処理やフロントでの見え方を踏まえての設計議論をすることが出来たので、これは今後も積極的に続けていってほしいなと考えています。
また、2社と比べると、技術ドリブン・研究ドリブンに特化してると言えます。悪い言い方をするとデザインやプロダクト面はかなり弱い。今後はそういったところも強化していけると良いなと考えています。

―一緒に働いてみたいエンジニア像について教えて下さい
tarunon: 月次ではありますがやっぱり自分より強いと確信できる人と働きたいという欲があります…というのは置いといて。
例えばマインドセットの話でいうと、我々はプロダクト開発においてはまだ0→1を無限に繰り返している状態です。1つは積極的に学び自走出来る人が理想だと考えています。例えばつい先日リリースされたAWSの新しい機能を試さなければならなくなっただとか、途中のモジュールの性能が厳しく別の言語に乗り換える必要性が出てきてしまっただとか。これらの場面で経験が無くてもチャレンジできる、という方が良いと思います。
もう1つは0→1を繰り返す中で捨てること、道半ばで諦めることは沢山ありますが、その度に会社或いは己の経験値として積み重ねていっているのだと気を強く持てるといいなと考えています。
技術の話でいうと機械学習モジュールの中やインフラに関しては技巧を凝らす部分ではあるものの、バックエンドからフロントまではオーソドックスで無難な作りになるだろうなと考えています。そのあたりの技術選定が適切に出来るかつ、その前提として計算機科学についてある程度の知識があればなお良いだろうなと考えています。

最後に

現在、ELYZAでは、エンジニア、BizDev、Salesなど、様々な職種で一緒に事業を前に進めてくれる仲間を募集しています。少しでもご興味いただけた方は、ぜひカジュアル面談にお越しください。

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