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名探偵コナンの消失 前編

帝丹高校
ある日の事…

元太「あいつのことなんて、もう忘れろよ!!」
歩美「どうしてそんなこというの?!
私たち、親友だったじゃない!」
元太「親友なら…どうして俺たちにだまって姿を消しちまうんだよ…」
歩美「そ、それはきっとなにか理由があって…何かの事件を追ってるとか…」

ドア「バンッ」
光彦「2人とも、やめてください!
コナン君は…もうきっと戻ってきません…」
元太「光彦…お前なにか知ってるのか?!」
光彦「僕、見ちゃったんです…
コナン君が本当はコナン君じゃないってところ…」
歩美「それ…どういうことなの?!」
元太「意味わかんねぇよ!ちゃんと説明してくれ!」
光彦「それは…まだ言えません…」
元太「ふざけるな光彦!俺たち少年探偵団に隠し事は無しだろ!?」
光彦「それなら!元太君にだって隠し事ありますよね?」
元太「うっ、なっ、一体、なんのことだか…」
光彦「隠したって僕にはわかります!元太君、コナン君のこと好きだったんですよね。」
元太「そんなことあるわけ…」

光彦「僕は元太君をずっと見てきたからわかるんです。元太君の視線の先はいつもうな重でした。でもいつからかその視線の先がコナン君に変わっていった…」
歩美「元太君、だからいつも歩美とコナン君が2人きりでいるところに邪魔に入ったりしてたの?」
元太「…ごめん、隠し事はやめる…俺はうなじゅ…コナンが好きだ。いつからか俺はアイツのことで頭がいっぱいに…うな重食ってもアイツが頭から離れねえんだ…」

光彦が元太をソッと抱き締める。
光彦「元太君、うなじゅ…コナン君は戻ってきません。けど僕ならずっとそばにいます。僕は元太君のことをずっと…」

元太が光彦を見つめる。
元太「俺が落ち込んでるとき、悩んでるとき、いつもそばにいてくれたのは光彦だったな。でも俺はコナンが…」
光彦「わかってます!それでも僕は元太君が好きなんです!いつもまっすぐで食いしん坊でおっちょこちょいなところも全部!」
元太「光彦…俺、どうしたらいいんだ…お前の気持ちは嬉しい。けどコナンのことはずっと忘れられねぇ…歩美がコナンの話をするたび辛くなっちまって…」
歩美「そうだったんだね…元太君ごめん…」
光彦「コナン君を無理に忘れる必要はありません!僕たちはいつまでも永久不滅の少年探偵団です!
ただ…僕の気持ちに気づいてしまったコナン君は…」
元太「おい、うなじゅ…光彦!コナンは一体どこにいるんだよ?戻ってこないってどういう…」

前編おしまい
#コナンSS
#名探偵コナン
#BL

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