ミュートについて
皆さんおはようございます。
これまでは、ギターを始めようと思ってから、最初は実際に何をやるか、というところまでを説明してきました。
ところで、ギターを弾いていて、こんな事を思ったりしないでしょうか
「押さえた弦以外の弦を鳴らしてしまう」
「弾いている間、右手ってどうしているの?固定しているの?長い事弾いてると疲れるんですが…」
こんな問題を解決する方法がミュートです。
では、ミュートって何なんでしょうか。
テレビのリモコンにも「ミュート」ってありますよね。あれを押すと、音が出なくなります。
ミュート(Mute)とは、英語で「音が鳴らない状態」を意味します。
「ギターの音を消すの?」と言う意味なのかというと、「半分合っていて、半分間違って」います。結論を言うと、
弾く必要の無い弦を「ミュート」するわけです。
では、どうやっているのでしょうか。
これは、両手で行う必要があります。
今回は、話をわかりやすくするために、
3弦5フレットを、人差し指で押さえて弾く
を例として解説します。
最初に簡単に説明しておくと、6弦、5弦、4弦を右手で軽く触れ、2弦、1弦を人差し指の関節の部分で軽く触れて、雑音が出ないようにするわけです。
まず、右手から説明します。
いきなりですが、ピックを持った右手の「手刀部分」を、6弦、5弦、4弦の「ブリッジ(弦が生えているところ)付近」に置いて下さい。
それで、そのまま、全弦を鳴らしてみてください。どうでしょうか。
恐らく、3弦とそれよりも細い弦の3本だけが、大きい音で鳴ったと思います。
これを「ブリッジミュート」と言います。
この作業の効果として、以下の2点が挙げられます。
・間違えて弾いた低音弦が、鳴らずに居てくれる
・右手を固定する事ができるため、長時間の演奏でも疲れない
また、「敢えてブリッジミュートをした低音弦を弾いてザクザクいわせる」と言う奏法が、メタルギターのリフなどであります。自分も作曲等で愛用させてもらっています。こういう、「本来消音が目的である技術」も表現方法に出来るのが、(ポジションを押さえればただ音が鳴るというデジタル楽器に対しての)アナログ楽器であるギターの面白さのひとつとも言えます。
さて、次は左手です。
今回は、「人差し指で、3弦5フレットを押さえている」わけですから、そこよりも高い、1弦と2弦も何とかしなくてはなりません。フィンガリングしている(フレットを押さえている)、左手人差し指の関節の部分で、1弦と2弦に軽く触れて下さい。
これで、先程説明したブリッジミュートをした状態で、全弦を鳴らしてみてください。
恐らく、鳴らしたい3弦だけが大きく鳴ったのではないでしょうか。
これでミュートの完成です。
実は、エレキギターを弾いている人は、ずっとこの状態を維持しているわけです(コードアルペジオ等、例外的な場合もあります)。
また、上記にて軽く触れましたが、「意図的にミュートした弦を弾く」事や、ミュートで触れる力を強めたり弱めたりする事で、出る音質をコントロールする場合も、 今後出てきます。
まずはこれが基本です。このミュートした状態を作る事を、癖にしてしまいましょう。
今回は以上です。いかがだったでしょうか?
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それでは、see you soon😌
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