ギターについて知ろう(ヘッド編)

皆さんおはようございます。

GWも終わりですね〜
仕事柄、朝が早いのですが、通勤時に電車の窓が開いていて寒い!という事で、まだしばらくは冬の格好です😅

今回はGW企画最終回「ギターについて知ろう」のヘッド編です。

1.ボディー部(前々回)
1-1 構造
1-2 ボディー材
1-3 ピックアップ
1-4 コントロール部
1-5 ブリッジ・テールピース

2.ネック部(前回)
2-1 フィンガーボード(指板)とネック材
2-2 フレット
2-3 ネックシェイプ
2-4 ネックジョイント
2-5 ナット

3.ヘッド部(今回)
3-1 形状
3-2 ペグ

3.ヘッド部(今回)

3-1 形状

「ギターヘッドの形状?」と思う方がいるかも知れません。
実はここ、結構奥が深いんです。
まず、形状は大抵オリジナルになっているんですよ。知ってました?「え?Warmothとかは、フェンダーと同じ形状だよ?」と言う意見が聞こえてきそうですが、あれはフェンダーと使用許可契約を交わしているんです。勝手に作ると訴えられるんですよ。
また、ヘッドストックが真っ直ぐなタイプと折れ曲がっているタイプがありますね。
元々は、ギブソンや多くのアコギに見られるような、曲がったタイプしか無かったのです。これまた発明家のフェンダーさんが「ネックとヘッドが別パーツだと、金も手間もかかるし、強度にも問題あるよね」という事で、ストレートヘッドストックを発明しました。
他方、その副産物として(特に高音弦側の)弦のテンションが稼げずにユルユルになってしまうという難点がありました。この問題については、ストリングガイド(リテイナー)という金具を弦とナットの間に設けて、ここに一度弦を引っかける事で解決しました。これにも工夫や進化が見られ、最近のものはローラー型の形状になっていて、チューニングの狂いを最小限にできるものも存在します。
また、ヘッドがギターのボディーに対して、重かったり大きかったりすると、立って演奏する際に、重量バランスの問題で(正常にボディが下に位置するのではなく)ヘッドが下を向いてしまう「ヘッド落ち」という現象が発生します。ボディーの重いギターを使うのは確かにしんどいですが、軽すぎてしまうのも考え物であることが言えます。

3-2 ペグ

チューニングを行うツマミを意味します。これも元々は6弦~4弦と3弦~1弦のそれぞれ3つがヘッドの左右両側に出ている形状のものしかありませんでした。
ここでも発明家フェンダーさんが「同じ向きのを6連にした方が、生産コスト下げられるでしょ」という事で、片側6連が採用され、現在は(エレキギターでは)こちらが標準になってきています。
また、リバースヘッドと言って、形状が逆向きになっていて、ペグもヘッドの反対側に位置しているものもあります(通常のペグではなく、リバース用ペグを取り付ける必要があります)。見た目も特徴的ですが、「チューニングの際に左手を返す必要がない」という利点も備えています。
また、嘗てはアーミングを多用するギタリストにとって、チューニング保持のために、ロック式トレモロユニットを付けなくてはならなかったのですが、現在は「ペグ自体にロック機構が内蔵されているもの(ロック式ペグ)」というのも発売されています。自分も1台交換してみましたが、音質もサスティーンが良くなりました。値段もロック式ナットよりも安いため、チューニングが安定せずに頭を痛めているギタリストは、試す価値があるかも知れません。

これまで3回に亘って、エレキギターの各部の説明をしてきました。自分も現在メインのパシフィカを引き続き改造していく予定ではあるのですが、調べれば調べるほど「いまだ技術革新のさなかにある」という事がわかり、そちらを知らべるだけでも大変面白いです。
最近は通販ででもギターが買えるようになりましたが、たまには楽器屋さんに出向いて、最新の技術を調査するのも面白いかも知れませんよ。

今回は以上です。いかがだったでしょうか。
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それではまた!!

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