ギターのチューニングについて
皆さんおはようございます。
このところ忙しくて、投稿できていませんでした。すみません。
と、言い訳で始まりましたが(笑)、今回はギターのチューニングについて語りたいと思います。と言っても、解説するのはチューナーを使わない、音叉を使ったやり方です。
1 音叉って何?
2 まずはハーモニクスの出し方から
3 基本は5弦5フレット
4 ハーモニクスで合わせる
5 実音で確認
6 フローティングトレモロをお使いの方に
それでは、ひとつずつ解説していきます。
1 音叉って何?
今はクリップチューナーもだいぶ安くなりましたが、昔は結構なお値段がしたものです。ギター初心者だった高校生のお財布には、なかなか厳しいものがあったので、音叉と耳でチューニングをしていました。
「めんどくさいんじゃないの?」と言われそうですが、自分は慣れてしまってこっちの方が楽でした。耳も鍛えられます。
音叉とは、金属の器具で、どの楽器屋にも大抵売っています。値段は安く、1000円もしなかったはずです。
まず、これで何かを叩いてください。「ポーン」と甲高い音が鳴り響きます。この音がAの音(440Hz)になります。
この1音を基準に、ギターをチューニングしていきます。
※注意!他の演奏者が演奏をしている間は、「音を出してのチューニング」は止めましょう!チューニングで出す音は雑音に該当するからです。そういった場合に備えて、チューナーも用意しておきましょう!!
2 まずはハーモニクスの出し方から
皆さんは、「ハーモニクス」と言う奏法をご存知でしょうか。
クラシックギター等でたまに出てくる、ローポジションで甲高い音を出す技術で、エレキギターでも実際に使われます。
実際に、「5弦5フレット」でやってみましょう。
1) まず、5弦の5フレット地点の「真上」をフィンガリングする指で「軽く触れて」ください。決してフィンガリングをしないように!
2) 右手でピッキングをします。その瞬間に(というかほぼ同時に)1) の左手の指を離します。
3) 「ポーン」という甲高い音が鳴ったでしょうか。その高音を「ハーモニクス」と言います。
3 基本は5弦5フレット
ギターの教本を見ると、「音叉を叩いて鳴らしたA音と、5弦の開放弦(何も押えないで出す音)が同じ音です」とあります。
しかし、実際にやると、これはなかなか大変です。オクターブが違いますからね。耳の練習にはなりますが、難しいですし、何より時間がかかりすぎます。
では、どうするか。
実はこのA音、「5弦5フレットのハーモニクス」と全く同じ音になるのです。
これでまず、5弦を合わせましょう。
1) 音叉を鳴らし、ギターのPUの上に持っていきます。聞こえましたか?この音を覚えておきます(歪んでいる方がやりやすいです)。
2) 5弦5フレットのハーモニクスを鳴らします。
3) 2)の音が、1)の音と一致するように、ペグを回して合わせていきます。
4) 「高いのか?低いのか?」とわからなくなったら、思い切って一度ペグを緩めて下げてみるのがいいです。
基本的に、耳でチューニングをする際は、3)にある通り、「合わせる基準の音を覚えるか、鳴らしたまま」合わせる弦のペグを回す事が必要になります。
4 ハーモニクスで合わせる
3で5弦開放をA音に合わせる事に成功できました。
次は、他の弦を合わせていきます。
1) 5弦7フレットのハーモニクスを鳴らします。それを鳴らしたまま、6弦5フレットのハーモニクスを鳴らします。これらの音が一致している必要があります。その状態になるよう、6弦のペグを回していきます。
2) 同様に、「5弦5フレットハーモニクス」=「4弦7フレットハーモニクス」となるようにペグで調整します。
3) 「4弦5フレットハーモニクス」=「3弦7フレットハーモニクス」となるよう、ペグを回して合わせます。
4) 1弦と2弦だけは違います。「6弦7フレットハーモニクス」=「2弦の開放弦」が一致するようにします。
5) 「5弦7フレットハーモニクス」=「1弦の開放弦」が一致するようにします。
5 実音で確認
4で、一通り弦を合わせる作業は完了しました。
他方、これで安心するのは早いのです。と言うのも、ギターのオクターブ調整が合っているとは限らないからなのです。ここから先は、実音(ハーモニクスではなく、実際に弾いて出た音)でそれぞれの弦の音が合っているかをチェックします。
1)「6弦5フレット実音」=「5弦開放」が一致しているか確認し、違っていたらペグで調整します。3-4)でもある通り、音の高低がわからなくなったら、敢えて大きく下げて(みて、そこからまた合わせて)みるのも手です。
2) 同様に「5弦5フレット実音」=「4弦開放」が一致するよう調整します。
3) 「4弦5フレット実音」=「3弦開放」が一致するよう調整します。
4) これまた1弦と2弦は特別扱いです。「3弦4フレット実音」=「2弦開放」が一致するように調整します。
5) ここでまた、「5フレットが復活」します。「2弦5フレット実音」=「1弦開放」が一致するように調整します。
「何故3弦と2弦の間だけ4フレットなのだろう・・?」と思ったかも知れません。ここはそう考えずに、こう考えてください。
「6弦~3弦」と「1弦・2弦」は別物
チューニングがこの部分だけ違う理由は、「コードを押さえやすくするため」だったり「6弦と1弦がオクターブになるようにしたかった」等、諸説あります。
上記の考え方を覚えておけば、チューニングを間違える事が無いだけでなく、「複数の弦に渡る奏法」についての理解も早まります。
6 フローティングトレモロをお使いの方に
例外的に、トレモロユニットが装着されていて、フローティング設定(アームアップができるようになっている)がされているギターについては、耳を使ったチューニングに限らず、かなり難易度が上がります。
そもそもフローティングとは、「ボディー表側に張られている弦の張力」と「ボディー裏側に張られているスプリングの張力」でバランスを取っています。そのため、「ある弦を緩めると、他の弦(1本ではなく複数の弦に影響が出ます)が逆に締められた状態になり、バランスが狂う」わけです(そのため、弦が切れるとそのギターは弦を張り替えるまで演奏できなくなります)。
こうした場合、どうしたらいいのでしょうか。
この場合、身も蓋もないのですが、「弦交換した初回のチューニング」は、チューナーでやる事をお勧めします。
その後、日々の練習でチューニングをチェックする際は、耳を使って行うようにしましょう(という事で、チューナーは必須です)。
また、チューナーを使えど、初回のチューニングの際は時間がかかります。この時は、「全部の弦を(音程を)爆上げしておいて」、下げていきながら調整した方が時間がかかりません(トレモロユニットのギターは、音を上げまくっても弦切れないしね(笑))。
今回は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
最近少し忙しくなったのでペースが落ちてきていますが、投稿は続けるのでご安心ください(笑)。
だいぶ周りも落ち着いてきましたね・・アフリカ大陸等で感染の話を聞かない事を見ると、やはり気温なんですかね~早く夏になれ!!
という事で、今後ともよろしくです!!
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