鋭敏

私はアリーナ・サーヴィシュナ・グドリャナ。
株式会社「観測者」会計課所属の2年目局員よ。

今日は定期巡回で別部署の局員さんがくるみたい。
どんな人が来るのか楽しみ！！

「異常生態課、エルシィ・ハイデルベルクです。本日はよろしくお願いします。」
ん…異常生態課…？
「ほ…本日対応させていただきます会計課所属のアリーナ・サーヴィシュナ・グドリャナです！こちらこそよろしくお願いいたします！！！」
「アリーナ局員………確認しました。」
「え…エルシィ局員…は、異常生態課？に所属されているみたいですが…観測者にそんな部署ありまs」
「あーーーー…お気になさらず。そのあたりは色々あるもので。あとでご説明いたしましょう…。では”定期巡回”を始めますね。」

「アリーナ局員は会計課所属ということですけど、最近はどんなお仕事を？」
「支局や各事務所から送られてくる帳簿の確認や、社内の…」
―――
「下層…ですか？私中層生まれなんですけど、じつは行ったことなくて…」
「一度行ってみるといいよ。中央エレベーター付近のセクターなら危なくないから。」
―――
「本日はありがとうございました！年齢が近い人と話せて楽しかったです！」
「いえいえ、私こそオモテの人と話せてよかったです。この感じなら大丈夫そうですね…」
「オモテ…？あ、そういえばずっと聞きそびれていたのですが、異常生態課って何をされている部署なんですか？」
「まぁ、今ならいいでしょう。異常生態課は――――――」

「では、また会いましょう。アリーナ局員。」
「…え？あ、はい！またよろしくお願いします！エルシィ局員！」

氏名：アリーナ・サーヴィシュナ・グドリャナ
所属：会計課
入社年：CC2019年4月
…………
……
記憶処理適性：◎
秘匿情報適性：△

総合評価：C＋
巡回者からのコメント：記憶処理への適性が非常にあると見受けられる。会計課業務に関しては問題なく遂行できている模様。ただし、知りえた秘匿情報を話そうとしてしまうのは少々注意が必要である。
今後も定期的に記憶処理を行うことが望ましいと思われる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―エルシィ・ハイデルベルク