本物。
これは本物で、あれは偽物だという感覚がずっとある。
飲み物で言えば、コカコーラは本物で、自販機でよく見かけるチェリオは偽物だという意識がある。
服でいえば、UNIQLOやYohji Yamamoto、Dulcamaraやmotheは本物だけど、セレクトショップのオリジナルブランドやSNSで見かけるようなブランドは偽物な気がする。
本で言えば、「人間失格」は本物だったけれど「論語と算盤」は偽物だと思った。
人でも、本物と偽物がいる。
冷静に分析すれば、世界観の完成度やオリジナリティ、思想の有無、接触機会の頻度や早さなどが影響している気がする。
でも理屈ではなくて、もっと本能で感じる何かだと思う。
本物だからといって、好きなわけではない。
でも、僕の心を震わせるのはいつも本物だった。
本物であることが必要条件だった。
僕は本物でありたい。
本物を作れるようになりたい。
本物に囲まれていたい。
ここで折られたら、偽物に近づいてしまうという瞬間が何度もある。
気付かないうちに折られかけていることもある。
だけど、折られたら二度と戻れない気がする。
本物でなくなる恐怖は、死ぬよりも遥かに大きい。
折られない。折らせない。
本物で、あり続けたい。
それでは、またね。
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