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年間100冊本を読み続ける意味

私は、毎年100以上の本を読むことを目標にしている。知的好奇心があり、新しい知識や業務上の必要な情報のインプットや、小説を読んで気分転換することなどある。

振り返りも兼ねて、メリデメなどまとめてみる。


メリット

人に優しくなれる

本を読むことで人に寛容になれる。小説を読み、自分以外の人生を追体験することによって、自分以外の人間が何を考えて何を感じているのかを知ることができる。自分ごとに考えられる幅を広げること、他者理解を深めることで他人に寛容になれる。理解できない考えや行動を待つ人間に人は優しくするのは難しい。

また、自分が愚かだと知ることができる。専門外のことなんて何も知らないんだなと気付かされる。その感情が自分の知らない人に対して尊敬などの感情を呼び起こす。尊敬があれば、敬意を持って人とと接することができる。つまり人に優しくなれる。懐の広い人間になるのだ。

だから、様々な分野の本を読むことが重要になる。同じ内容の自分の主義主張を強まる本ばかり読んでいては仕方ない。専門分野を深化させる意味でその読み方は大事だが、私は自分と全く関係のない分野の本を定期的に読むことを勧めたい。

能力の向上

新しい語彙や表現能力を学ぶことができ、コミュニケーション能力や国語力が向上する。高校生までの場合は勉強しなくても現代文や小説の点数が上がる。

多角的に物事を考えられるようになる

最近は天候の本やヘルスリテラシーの本を読んだ。本業のITとは全く関係がないが、他業界の知識や考え方を知ることで本業や自分の人生を多角的視点で見ることができるようになる。

例えば、この本「人類と気候の10万年史」。気候は数万年という長い視点が変化しており、数百年程度は誤差の範囲だという。自分はまだ30年程度しか生きておらず、その中で出てくる悩みを深く考える必要なんてない。どうせ数百年後には誰も覚えていないし、そんな悩みは無くなっている可能性が非常に高い。普段と全く異なる時間軸での考え方を知るだけで自分の悩みが少しだけ軽くなった。

「ヘルスリテラシー」。リテラシーとは、情報を適切に収集、理解、評価、選択、活用する能力のことだという。いくつかの定義はあるらしいが、思っていた以上に広く実践が難しい定義である。自分自身はリテラシーのある方だと思っていたが、この定義で考えると足りない部分はあるかもしれない。
リテラシーを高めるためには支援が必要であり、それは例えば正しい情報源や教育、公的支援など。色々な分野で教育の重要性が叫ばれている。なんでもかんでも教育に取り入れると現場は混乱するし、適切に効果を得ることは難しいだろう。私が重要だと考えるのは正しい医療支援へ導くことのできる人ではないかと考える。陰謀論やエビデンスのない論を信じる人を正しい情報で改心してもらうことはほぼ不可能だ。ただ、そのような人たちと人間関係を作り、正しい方向に引っ張っていける人がいれば、少し良い方向に向かうのではないか。

例えば、コミュニティナースという存在。コミュニティの中にナースという専門性を持った人物が入り込むことで公的支援や医療へ適切にアプローチする。

長くなってきたのでここで終わらせるが、他にも色々な取り組みがある。公的な支援でも似たものが増えている印象がある。

デメリット

時間を取られる

本を読むのには短くて2−3時間程度が必要になってくる。その時間集中して時間を取るのは難しい人も多いだろう。つまらない本だったら尚更だ。

本当に興味のある本を読まなくなる

長い本だと10時間などかけてゆっくり理解する必要のある本もある。年間100冊を読む場合、そのような本を大量に読むことは難しい。避ける本が出てきてしまうのは良くない。

達成する方法

電子書籍の導入

少し時間ができた時に少し読み進められる環境づくりが一番重要である。電車での移動中や少しの待ち時間など。紙の本では出す動作やしまう動作など時間とストレスがかかるので、電子書籍がお勧め。

読書記録

読んだことを記録することは自分のモチベーションになる。私は読書メーターというサービスで記録をつけている。これまでどのような本を読んだのか後で見返せるのは振り返りの際にも便利である。

私の読書記録なので興味あればお気に入りに入れてください。

仲間を作る

周りに同じように読書週間のある人がいる場合、意見交換や進捗の確認など達成できる可能性が高くなる。そして楽しい。

最後に

私は、本を読むことは誰しも必要であると考えているが、すべきだとは考えていない。実は読書習慣が遺伝的要因と関連している研究がある。(どこかで読んだが、見つからないのであとで探して見つかったら追記予定)

また、読書する人が偉いとは考えていない。読みたい人が読めばいいし、読みたくな人は他の趣味を楽しめば良い。でも、この文章を読んでたまには本を読んでもいいかな、と思える人が1人でも出てきてくれればこんなに嬉しいことはない。

また、気づいたことがあれば追記していく(2024.7.13)

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