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「類まれな才能」トム・ボール

今年もまた終わりが見えてきて、BGTウォッチャーとしては早くも来年のシーズンが楽しみになっているが、あらためて振り返ると2022年の出場者で忘れられない存在の一人がこの人、トム・ボール。その日最後のオーディションということもあってか、審査員や観客席にリラックスしたムードが漂い、自己紹介の時に面白可笑しく弄られるトム。しかし彼が歌い出すと…

タイプからいうと一時代前のバラード歌手、という感じだろうか。それにしてもこの歌声の素晴らしさはどうだ。アントが言う通りオーディエンスを最高潮にぶち上げる圧巻の歌唱。既にディナーショー開けるレベル。これは絶対次の曲が聴きたくなるよね。というわけでSemi-Finalのパフォーマンスを。

BGTやAGTで好きなもののひとつがプロフィールを紹介する映像。本当にいい先生なんだろうな。驚かせたくて生徒にはオーディションのことは言ってなかった、という彼が、自分の映像を見せ一つの夢の叶え方として生徒に語る。彼らもびっくりしただろうね。先生を見つめる彼らの輝く眼差しからもトムの人格が窺い知れる良い映像。肝心のパフォーマンスはと言えば、只々素晴らしい、としか言いようがない。

よく審査員たちが予選からセミファイナル、ファイナルへとより高いレベルのパフォーマンスを、と言うが様々な出場者を観ていると、なかなか出来ることではない。というのもほとんどの人が予選通過のためにベストを尽くしちゃうからね。まあだからこそ出来る人が勝ち残っていくのだろうけど。

さて、トムのファイナルはどうだろう?

いや~完全に吹っ飛ばされました。審査員のデヴィッドが興奮するの、良く解る。他の審査員も、もう参りましたと言わんばかりのコメントの数々。しかしながら今年のウィナーはコメディアンのアクセル・ブレイク。確かに彼も素晴らしかったけど、こんなに凄い歌手でも勝てないとは。。。以前一時審査員を務めていたマイケル・マッキンタイアが言ってた「そもそも全く違うジャンルのものに対して”どっちがいい”と決めるのは無理」なことなんだよねえ。

とにかくトムには幸せな人生をおくって欲しいな。

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