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【紫外線?】電球選びの悩みを減らす為の基礎知識【赤外線?】

閲覧ありがとうございます。
ミル・エスカマスと申します。
趣味として爬虫類の飼育から、爬虫類販売店に就職、独立を視野に退職し、現在業界への貢献を考えて模索中です。
このnoteでは、爬虫類飼育という趣味の世界をちょっと変わった視点から書いていきます。

「何の電球を用意したらいいですか?」

複数の方から一気にご相談頂き、結構困ってる方が多そうだったので、今回、記事にしてみました。

今回は、主に「昼に活動する爬虫類」のホットスポットに関するお話です。

結構、多くの方が【何の電球が必要なのか】で悩んでいますが、
今回は【爬虫類は、電球から何をどれくらい必要としているのか】を基準にお話します。

この基礎だけ頭に入っていれば、あとは感覚で必要な電球が選べるようになると思いますので、気になる方は読んでみてください。


重要なのは、

熱、光、紫外線の3点。

熱は、言わずもがな、爬虫類の体温を維持する為に重要なモノ

光は、コンディション維持の為のUVA紫外線や、爬虫類のホルモンバランス維持の為に重要。この中では、けっこう蔑ろにされがちな印象があります。

紫外線とは、今回に関しては、ビタミンD生成の為のUVB紫外線の量を指します。

そして、それぞれの要求量が種によって違うので、販売されている電球に沢山の種類があるわけです。

種類ごとの要求量を、5段階評価で感覚的に分けるとすると、

フトアゴヒゲトカゲ
熱・・☆☆☆☆★
光・・☆☆☆☆★
紫外線☆☆☆☆★

サバンナモニター
熱・・☆☆☆★★
光・・☆☆☆★★
紫外線☆☆☆★★

ヒガシヘルマンリクガメ
熱・・☆☆☆★★
光・・☆☆☆★★
紫外線☆☆☆☆★

あくまで感覚的なものであり、高温、低温の耐性や餌のバランス等、健康管理は他の部分も考えた上で飼育していくものなので、あくまで参考までと思ってください。


次に、各ランプ類の性質です。
文章にしていたら、すごく長くなったので、画像にしました。

※画像をタップしてブラウザから表示すると、アップで確認できます。

上記以外にも、LED型紫外線ランプや、ハイアウトプットと呼ばれる、別規格の蛍光灯タイプなどがありますが、上記のものを理解して頂いたら、そういった商品の能力もおのずと想像できるようになると思います。

細かな性質の違いや、W数による違い等は、調べたら沢山ネット上に転がっていますので、まずは、電球のタイプで何が違うのかの基本と、熱、光、紫外線の組み合わせであるという点を理解してください。


たとえば、フトアゴヒゲトカゲを飼育する際は、セルフバラスト水銀灯を使用し、足りない光量を補うために、日の入る明るいリビングにケージを置き、光を補うという方法で、

熱・・・☆☆☆☆★
光・・・☆☆☆★★ +部屋に差す光+1☆
紫外線・☆☆☆☆★

となるようにイメージしてセッティングか、

コンパクト蛍光灯の、W数の高くて紫外線量の強いものに、スポットランプを併用して使うことで、

熱・・・★★★★★ +スポットランプ+4☆
光・・・☆☆★★★ +スポットランプ+4☆
紫外線・☆☆☆☆★

という組み合わせで、フトアゴヒゲトカゲに必要な要素を満たす事が可能です。

他には、メタルハライドランプ+赤外線ランプ
という組み合わせもアリ。


・今、何の爬虫類を飼育しているのか
・その爬虫類がバスキングスポットにどれくらい何を要求しているのか
・ケージの大きさ、高さ、ランプの設置箇所で、どれくらいのW数のものが有効か

上記の点を確認できたら、あとは、「熱、光、紫外線」の3点に意識すれば、おのずと適した器具が見えてくると思います。

これから新しく爬虫類を迎える時に、参考になれば幸いです。


わかりにくい部分やご質問があれば、是非コメント欄にお寄せください。


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