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ミニマリストの新しい定義

こんにちは、えるまーです。
わたしは無印や雑貨が好きで、よくインスタやYouTubeで暮らしに関する投稿を見ています。
その時にミニマリストの方の投稿をいくつか見たのですが、ミニマリストって実はこういう定義もあるんじゃないかとふと思いつきまして。
今回はそれについて共有いたします。

まず、SNS上で見かけるミニマリストは主に2タイプ。

ひとつはあまりにも物がない人。
「え、少なっ!」「こんなんでどうやって生きてるの!?」
と若干突っ込みたくなる人。よく見かけますよね。
(その分、自分のほしいものにとことん投資してたりします)

「物が少ない暮らし=ミニマルな暮らし」
というのは間違いではありませんが、あまりにも物がなさすぎるとちょっと無機質というか、もの寂しいように感じてしまう人もいるかもしれません。

もうひとつのタイプは物が少ないけど、暮らしがおしゃれに見える人。
写真や動画で映える、こんな暮らししてみたいなってちょっとうらやましくなる人っていますよね。

どちらも「物が少ない」という観点で見れば同じミニマリストなわけですが、この2つのタイプの違いはいったい何なのでしょうか。

#シンプルな暮らし
#持たない暮らし
というワードがSNS上でよく見かけられますが、ただ物を減らすだけではこんな暮らしいいなと思えるミニマリストになるのは難しそう。

そんなミニマリストに必要なことは何か考えてみました。
それは
「暮らしの解像度を上げる」
ことです。

解像度って聞くと写真の色鮮やかさのこと?かと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでいう暮らしの解像度を上げるというのは、

「暮らしの中に出てくるちょっとした不便さを観察する」
「普段の暮らしを見つめ直し、自分が望む暮らしをはっきり描く」
ことを言います。

ひとつ例をあげて説明いたします。
わたしは小さい頃ハウスダストアレルギーでした。
くしゃみや鼻水、鼻づまりは日常茶飯事。
ひどい時は蓄膿症になったこともあり、寝付けない夜が何度もありました。

もし自分がハウスダストのアレルギーであればどうされますか?
一番手っ取り早いのは「空気清浄機を買うこと」かもしれません。

部屋にハウスダストが多いのだから空気清浄機で部屋の空気をきれいにすればいい。
もしくは病院に行って薬をもらったり、治療をすれば治るでしょう。

わたしは母にお願いしました。
「空気清浄機を買ってくれたら、この辛さともおさらばできる」
しかし、わたしの母のとった行動は違いました。

結論から言うと、わたしの母は空気清浄機を買ってはくれませんでした。
なぜなら家に物を増やすのを好まなかったからです笑

その代わり、母は部屋の掃除をこまめに行うようになりました。
少しお恥ずかしい話ではありますが、わたしが小さい頃は普段から布団カバーやシーツを洗うことはあまりしていませんでした。

しかし、ある時わたしの母が定期的に布団カバーやシーツを洗ったり、布団を外に干すようになってから、わたしのハウスダストアレルギーはだんだんと改善されていきました。

ただこの話を聞いただけでは「部屋がけっこう汚かったんだな」ということになりますが、今ふりかえってみると母の暮らしに対する考え方はミニマリストを定義するうえで非常に参考になりました。

部屋の空気をきれいに保ちたいから、空気清浄機を買うというのは自然な考え方です。

しかし、母としてはそうではなくて、
部屋の空気をきれいに保つためには何をしたらいいのか?
ということがひとつの着眼点だったのだと思います。
(もちろん物を増やしたくなかったのもあったでしょうが)

ハウスダストアレルギーということは部屋の空気があまりきれいではないということ。

「空気が汚い原因はどこにあるのか?」
「どうしたら空気をきれいにすることができるのか?」
「日々の暮らしの中で改善しなければならないことは何なのか?」

それを考えることが「暮らしの解像度を上げる」ということです。
このような視点を持つと、空気清浄機は別に買わなくてもいいものになります。

今の例で言うと、わたしの家に本当に必要なものは空気清浄機ではなくて、「普段から掃除をする」という行為そのものだったわけです。

このようにして、暮らしの解像度を上げることで自分に今必要なもの・そうでないものは何かが自然とわかるようになります。

今は生活家電も非常に便利なものが多いですが、わたしの家にはルンバやドラム式洗濯乾燥機、空気清浄機などはありません。
特に不便なく生活しています。

あとSNSでよく見かける「浮かせる収納」「見せる収納」もやっていません。ミニマリストにとってはそれをするための物が増えてしまうので。

その代わり、物を買わなくてもできることを探したり、暮らしの中で感じるささいな不自由を見逃さずにメモしています。

そうすることで自分が今の暮らしに何を求めているのかがわかり、そのために必要なことが自然と見えてきます。

「ミニマリスト=必要最低限の物で暮らす」

と言われていますが、そのために必要なことは物をとりあえず減らしたり、ほしいものを買わずに我慢することではありません。

暮らしの解像度を上げ、自分の望む暮らしを描くことではじめて、必要最低限の物で暮らすことができるのではないかと思います。

わたしは以前、ミニマリストって、物が少ないだけでなんか無機質なモノトーンな感じがするという印象を持っていました。

しかし、「暮らしの解像度を上げる」という視点で考えてみると、
「ミニマリスト=自分の暮らしを色鮮やかに見つめている人」
と定義することができるとわたしは思います。

わたしも日々の中で暮らしの解像度を上げながら、自分の望む暮らしを色鮮やかに描いてみたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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