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【詩作日記】 「134 / 望郷列車」

東の街から
西の国境へ
求めるは自由
忘れ去るは
今日までの日々

すし詰め列車は行く
夜を滑り出すように
くたびれたシートに
深く身を埋めて
西へ 西へと歌うように

西の街から
東の海岸まで
求めるは安らぎ
忘れ去るは
明日からの不安

臨時列車は行く
乗客もまばらなまゝに
眠りについたレールの上
望郷の溢れんばかりの想いが
冷めてしまわぬよう

今日も列車は行く
それぞれの人生を乗せ
明日の太陽が上る頃
約束もしていない新しい風に
吹かれる事など気にとめず

東の街へと
西の街へと
望郷列車は滑り出す
淡い興奮を秘めながら
人は今日もまた街を離れる

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