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【随筆日記】ストリートビューで追う47都道府県思い出の場所《宮城県》

宮城県女川町

05宮城県女川駅

 東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた宮城県女川町。震災前にも来たことがあったがほぼ通過に近くてほとんど記憶にはない。原発で生計を立てている強かな町という程度の認識だった。

 女川の復興に関しては震災直後から町内に災害ラジオが立ち上がったのはかなり有名な話だ。阪神淡路の際にもNHKが震災時の生活を支えていた。こんな時ラジオはとても役に立つ。そして今年2021年二月の時もその役割がclubhouseで担われたのを記憶している。

 地震をはじめとした自然災害の場合、まず社会は個人レベルで、しかも地域のほぼ全員に等しく影響が及ぼされる。そんな時瞬時であるが個は社会から分断されてしまう。そんな時地域情報に特化した人の声による情報が大きな力になり個を社会から逸脱しないように繋ぎ止める役割をする。

 なんとも難しい話になったが、阪神淡路大震災の際にそれに気づいた人が後々東日本大震災にそれを役立てた、その際たる例がこの女川だった。

 今日はちっとも思い出が語れない。震災後初めて女川に行った時に現地の人と話をした。津波で流されそうになったペットを見て、それだけは流されてはダメだと絶対に手を離さなかったという話を聞いた。たまたまわんこを連れて駅前を歩いていた時に声をかけてもらった。後は試食のホヤがとにかく美味しかったこと。海にメチャクチャにされておきながら、それでも海からは離れられない女川の人たちの心意気のようなものを感じた■

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