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【詩作日記】 「134 / 夕方」

夕方があっという間に過ぎてゆこうとする
毎日毎日 追いかけることもできず
気がつけば西の空まで真っ暗になり
それでも身じろぎすらできずにいる

夕方があっという間に走り去っていく
まるで僕から逃げていくように
それでもまだ夕方は毎日のように僕の前を通り過ぎる
そして今日もまた夕方を見過ごしてしまう

夕方の足が力を付けて
走り去っていくようになってから
僕は立ち止まることにすっかり慣れてしまった

毎日毎日 夕方は姿を変えては
僕の目の前を通り過ぎていく
残された僕はまた 宵闇に佇んでは下を向く


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