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【雑感日記】Dispoという新しい画像SNS

 Clubhouseにはやや乗り遅れ気味だったが、そのClubhouse内で話題になっていたDispoと言う新しいSNSに早速飛びついてみた。今日はその新しさを中心に紹介してみる。

映えは求めない

 このDispoがリリースされた時、すでに入院していた。この手のヴィジュアルSNSを始めるのに病院から始めるのはまずもっておかしい。誰がInstagramの最初の一枚を病院から始めるだろう。自分だったら勘弁御免である。

 自分はあまり意識はしていないが往々にしてInstagramに写真をアップする事というのは見せてやろうという下心がある。というかそれが健全なInstagram利用法でもある。「映える」なんて言葉もあるくらいでInstagramは如何に見てもらうかに神経を注ぎ、それが時には手段を選ばない非常識な行動を招く事さえある。

 ところがこのDispoはどういうわけかこの「映え」にこだわる気がなくなるようにできている。つまり似たような写真をアップさせるSNSでありながらまるでInstagramとは性質が違うのだ。それが以下に書くDispoの特徴である。

撮った写真がすぐには見られない

 Dispoで撮った写真は毎朝9時にならないと見られない。以前もこの手の写真アプリは存在していた。早く写真を見せたいと言う気持ちはここで抑えられる。さらに撮った写真はその日のアルバムの中にしかしまえない。もちろん他の画像をアルバムに持ってくることもできない。

 つまり日付という縛りがかなり強く、その結果時間の概念が他のSNSよりも強い。これだけでもInstagramとは大きく異なり、Instagramの代わりになんてとても使えないのである。

フォローするのは人と概念

 Dispoの最大の特徴のひとつに「ロール」というものがある。カメラのフィルムみたいなものだと考えるとピンとくるかもしれない。簡単に書けばテーマだ。テーマごとにロールを設け、そのロールを自分のカメラに装填して写真を撮るものだとまずはイメージしてもらいたい。

 たとえば「赤」というロールを自分で作り、そのロールの中には赤っぽい写真を撮る。こうしてロールとそのテーマは自分で好きに決められる。

 次に他の人をそのロールに招待する。Dispoが招待制と言われているのはそこから来ている。しかしそれはこれまでのmixiやClubhouseのように他の人から呼ばれなければ中に入ることもできない招待制とは違う。自分でDispoのアカウントを作り、勝手に写真を撮ることはできる。

 その次が敷居が高い。自分がフォローする人またはフォローするロールを探して人ならはこれまでのSNSと同じようにフォローをしてその人の作品を見る事ができる。

 Dispoでは人はフォローしなくても人が作ったロールをフォローする事ができるし、自分の作ったロールに人を招くこともできる。ロールをフォローする。即ち概念をフォローするのだ。このあたりこれまでにあった画像SNSにはないつながり方だ。

 自分が作ったロールを多くの人にシェアしてもらい、同じ概念で撮った写真をその場に貼り付けて一つのロールを作り上げていく。先程の例えで書いた「赤」のロールならそれをフォローした人が思い思いに赤い写真を貼り付けていくのだ。その時に日付の概念が必要となる。いつ誰が撮った写真がしっかりわかるようになっている。

仕上がりはレンズ付きフィルム

 Dispoという名前も「使い捨てカメラ」という意味のDisposal cameraから来ている。自分はこの手のカメラ、役に立つのに捨ててしまう事になんとなく抵抗を感じて「レンズ付きフィルム」と勝手に呼んでいるのだが、写真の仕上がりがいい具合にこのレンズ付きフィルムで撮った写真の風合いを持っている。

 つまりどんなに頑張ってもアプリ独自の色合いとなり、そこには修正もフィルターもない。もちろんコラージュなんてものもない。このあたりからもInstagramとは大きな違いを持っているのだ。しかも撮った写真は翌朝9時にならないと見られない。ファインダーもかなり狭い。こんな条件下では「映え」など意識している場合ではないのだ。

 しかしこのアプリで撮った写真はそんな不自由をカバーしてもなお余るほどの仕上がりだ。それは先にも書いたようなレンズ付きフィルムの写真を忠実に再現しているからだ。

最後に

Dispoを始める時、まずはロールを作らなければいけない。できるならば他の人が写真を撮りたくなるようなテーマを考えた方が楽しくなるはずだ。自分がフォローされなくてもテーマがフォローされればそれだけでも楽しい。

 残念ながら自分が最初に作ったロールは入院というテーマなので参加する人はほとんどいないだろう。もちろんロールは非公開にもできるので自分だけで写真を楽しむ事もできる。退院したらちょっと身震いしそうなロールを作ってみたいものだ。どれを見ても食べ物ばかりなんてロールはこのDispoでは魅力に欠けるとは思うが、いっそのこと「ラーメン」という名前のロールを作ってももしかしたら楽しいのかもしれない。Dispoの楽しみは他の人のロールに乗ってみるところだと思う◾️

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