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【随筆日記】ストリートビューで追う47都道府県思い出の場所《神奈川県》

13神奈川県江ノ島

 江ノ島と言えば湘南地方のアイコン。日本中から大勢の人が集まって来る人気の場所でもある。いつ行っても人だらけで、特に夏場はあまりにひどいので我が家は夏場(海の家が営業している間)は絶対に江ノ島には行かない。

 もう一つはシラスが禁漁の時期である年明けから3月中旬にかけても行く事はない。釜揚げももちろんいいが、機会があれば生シラスを楽しみたい。

 江ノ島近隣の代表的な3つの海水浴場などのイメージとは違い、江ノ島に上陸するとその雰囲気の違いにはビックリする。ビーチはサザンが似合うかもしれないが、江ノ島の島内はサザンとは全く違う世界が繰り広げられている。かつて東京パノラママンボボーイズのコモエスタ八重樫が「江ノ島はマンボな島」と賞賛していたくらいで、そこここに昭和が、しかも1960年代が見え隠れしている。生きた化石がそこではまだ現役で、レトロファンにとっては聖なる島なのだ。

 カバーの写真は江ノ島奥津宮への参道なのだが、終始このノリである。ここにサザンだの湘南乃風だの持ち込めるわけがない。まさに雰囲気は半世紀前の産寧坂が潮風と鳶の鳴き声に包まれた感じの江ノ島にしかない雰囲気が漂う。我が家からひょいと出かけられる一番楽しい観光地、それが江ノ島だ。

 江ノ島の中と外どっちが楽しいかと訊かれたら僕は間違いなく中へ足を踏み入れずして江ノ島を語るなと言いたい。

 冒頭にも書いたが、江ノ島と言えば湘南地方のアイコン、日本中から大勢の人が集まって来る人気の場所だ。そしてだいたい江ノ島に馴染みの薄い地方からいらした方々は多くの方が抱いている湘南のイメージを勝手に抱いてやって来るのでそのしっぺ返しが大きいらしい。

 江ノ島にやって来たらありのままの江ノ島を是非とも楽しんでもらいたい。きっと裏切ることはない。一日いても飽きない神奈川県を代表する観光地だ。横浜や鎌倉に満足してそのまま帰ってしまったら本当にもったいない。江ノ島良いとこ一度はおいで、一度ならずと何度でも。来るたびに新たな発見がある。それが江ノ島だ。

 最後にこれだけは知っておいて欲しいこと。江ノ島は湘南にあり鎌倉だと思われがちだが藤沢市屈指の観光地であることを忘れないで欲しい⬛︎

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