楽しい楽しいハードコアの世界

お久しぶりです。お土産に買ってくるもみじ饅頭のバリエーションがなくなってきた萩原です。でも今回はレモンケーキも買ってきましたよ。

タコスいいですよねぇ。タコミート作ってタコライスにすることとかはありましたが、自家製でサルサ、ワカモレ、トルティーヤまで作るのはすごいですね。プレス機が出て来たところで変な笑いが出ました。

さて、このnoteも一年以上が経過し、ただただ自分の好きなものについて語ってもいいゾーンに突入したと思っているので、今回は僕が好きな音楽ジャンルについて話します。

最初に言っておきます。クソ長いです。ゴリゴリ暇な人だけ見てください。


突然ですが皆さんは「EDM」をご存知ですか?

EDMとはElectronic Dance Musicの略です。広義的な音楽ジャンルの一つですが

こんな曲や

こんな曲などが一般的にEDMと呼ばれています。

日本では界隈以外では大きなムーブメントになるほどには流行っておらず、多くの日本人には馴染みがないタイプの曲のため、楽しみ方や、良さがわからないという声をよく聞きます。

なので今日は、EDMや記事タイトルにもあるHardcoreの魅力や楽しみ方を皆さんに知ってもらい、興味を持って貰うために萩原がプレゼンします。(萩原自身もにわかのためざっくりした説明になります)

EDMの楽しみ方

まず、多くの人がぶち当たる「楽しみ方がわからない」という問題について。「歌詞がない」「歌詞がわからない」から曲のどんなところを聴けばいいのかわからないという疑問です。

この疑問に対しては、まずEDMとJ-POPの曲の作りの違いについて理解する必要があります。

我々が慣れ親しんだJ-POPの場合、例外はありますがほとんどのケースで

【イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→大サビ→アウトロ】

といった形で構成されていますが、EDMはこれが違います。

EDMの場合、一般的に曲構成が

【イントロ→ヴァース→ビルドアップ→ドロップ→ブレイクダウン→ヴァース→…】

と展開していきます。

横文字だらけでなんのこっちゃですが、J-POPでいうAメロ、Bメロがヴァース、サビの部分がドロップにあたると言えるでしょう。

このドロップの部分がEDMの大きな特徴とも言え、多くの場合は一番盛り上がるにもかかわらず歌が無く、リズムやメロディだけで構成されることが多いです。

そして、このドロップに向けて緊張感を限界まで高めるためにあるフェーズがビルドアップです。多くの場合、ビートを徐々に細かく刻んでいった後、ブレイクが一瞬入ってドロップが来ます。

POPSがメロディや歌詞や歌そのものを楽しむものとすれば、EDMの楽しみ方とは「ビルドアップで最大まで高めた緊張をドロップで解き放つ高揚感や一体感」を楽しむものと言えます。感覚でいうとジェットコースターが近いんじゃないかなと思ってます。上って行って、落ちる瞬間を楽しむみたいな。

文字ばっか見てもよくわからんと思うので実際に聴いてみましょう。

いにしえのTik Tokで流行り散らかしていた「Stay Young」という曲です。

0:00~ イントロ

0:45~ ヴァース

1:42~ ビルドアップ

1:53~ ドロップ

2:38~ ブレイクダウン

といった感じです。これらをわかった上で冒頭で紹介した曲を改めて聴くと先ほどまでと違って聞こえると思います。

J-POPに潜むEDM

さて、先ほどこういったジャンルの曲は日本ではあまり流行っていないといいましたが、実は皆さん意識していないだけで、日本でこのような曲が大ヒットしているケースもあります。僕が思う代表例はこの曲です。

ドラゲナイことセカオワの「Dragon Night」。何故かYouTubeに日本語版がなかったので英語版ですが。

皆さんこの曲のサビがどこかって意識したことありますか?

大半の人が「ドラゲナイ ドラゲナイ ドラゲナイ 今宵~」の部分を想像すると思います。

では、この曲で一番盛り上がると感じる箇所はどこですか?

多くの人がちょっと悩んで、そのあとの「テンテレレレ」のメロディのとこを想像するんじゃないでしょうか。

それは、この曲が紛れもなく「EDM」であり、皆さんがサビだと思っていた歌の部分が「ビルドアップ」で、その後のメロディの箇所がまさしく「ドロップ」だからです。(1:48~が分かりやすいと思います)

それもそのはず、この曲のプロデュースをしている方はNicky Romeroというオランダの超有名DJなのです(余談)

このように、実はJ-POPとして浸透しているEDMはちょこちょこありまして、

こんな曲や

こんな曲もそうですね。


さて、ここまではEDMの話です。冒頭にもありますように、EDMというのは広義的なジャンルです。

ここからは、その中の派生ジャンルの一つHardcore technoについて紹介していきます。


ハードコアテクノ(Hardcore techno)とは

お待たせしました、実はここからが本題です。

先ほども言ったように、EDMは広義的なジャンルであり、そこから曲の特徴に応じて派生したジャンルが大量にあります。

例えば、冒頭で紹介したAnimalsは「Big Room」、Beautiful Nowは「Progressive House」などなど、めちゃくちゃ細分化されてます。萩原もよくわかってないですし、特徴的なものでない限り聴いただけじゃわからないものが多いです。

そんな多種多様なジャンルがあるEDMの中で、今回クソ長記事を書いてまで萩原が紹介したかったジャンルはズバリ、記事タイトルにもある「ハードコア」です。

EDMジャンルにおける「ハードコア」というものは、主に「ハードコアテクノ(Hardcore techno)」のことを指します。

特徴としては、4つ打ちを基本とし、高速なBPM(140~300)、主張の強いビート、大胆かつリズミカルなサンプリング。などが挙げられるらしいです。

ぶっちゃけ、サブジャンルが多彩になりすぎて枠にはまっていないものもたくさんありますし、もちろん萩原はよくわかってません。

にしても、ハードコアっていう響きだけ聞くと「とっつきにくそうだな」と、より苦手意識を持つ人もいるんじゃないかなと思います。

しかし、そんな心配はありません。上述の通りハードコアの中でもサブジャンルが大量にあり、比較的ライトに聴くことができるものもあれば、ベリベリハードなドゥンドゥンしまくってるやつもあります。(※上で紹介したパリピ大好きStay Youngも実はUK Hardcoreというサブジャンルの一つだったりします)

ということで、人々をハードコア沼に沈めるために、今回は僕が好きなレーベルから、何曲かピックアップして紹介したいと思います。


HARDCORE TANO*C

ハードコア タノシーと読みます。僕がハードコアが好きになったきっかけであり、映像編集の道に足を踏み入れた理由の一つでもある、ハードコアのレーベルです。

20人弱のDJ、トラックメーカーのメンバーで構成されており、それぞれ作る楽曲の方向性や得意ジャンルが全然違い、ハッピーな曲を作る人もいれば、ゴリゴリな曲を作る人もいます。

今回は、自分が好きな曲を計10曲、比較的聴きやすいライトな曲から順番に紹介していき、少しずつハードさを上げていきます。ライトな曲を聴いてたつもりが、気づいたらハードコアの楽しみ方をわかる人になっているかと思います。蛙を水から茹でると逃げ出さないまま死ぬっていう実験ありますよね。あれです。自分の好みのラインを見つけてみてください。


1曲目  ☆・・・・

Sunshine (feat. moimoi) · DJ Genki · Camellia · moimoi

まずは歌ものです。典型的なHappy Hardcoreで、キャッチ―なので誰でも聴きやすいかと思います。DJ Genki氏は僕が大好きなDJの一人です。

ちなみに今更補足としまして、EDMに共通して言えることですが、この手の曲はDJで繋ぐ前提で作られているため、イントロとアウトロが長く設けられていることが多いです。


2曲目  ☆・・・・

DECORATORZ - P*Light feat.mow*2 

こちらも歌ものハピコアです。DJ Genki氏もそうですがP*Light氏はハピコアが得意な方々ですね。ストレートに楽しめます。

余談ですがP*Light氏の別名義の代表曲も貼っておきますね。

https://www.youtube.com/watch?v=o1iz4L-5zkQ

さらに余談ですが、この曲の作詞のq*Left氏はP*Light氏の実の妹らしいです。ボカロ曲の「Gimme Gimme」とかの作詞もしてる方ですね。


3曲目 ☆☆・・・

Next Journey - Srav3R

歌がなくなりましたが、メロディがエモーショナルでハッピーな感じです。Srav3R氏はメロディアスな曲を作るのがとても得意です。この後にも出てきます。


4曲目 ☆☆・・・

Try again - USAO

全体的にはハッピーですが、少しハードコア要素強めです。

USAO氏は普段はゴリゴリな曲を作ることが多く、この方もこの後また出てきます。


5曲目 ☆☆☆・・

After Ascension - Srav3R

ハッピーさがなくなりました。先ほども出てきたSrav3R氏です。ビルドとドロップの境界が薄めな曲ですが、ひたすらエモーショナルでノリノリな感じがとてもイイです。


6曲目 ☆☆☆・・

Twisted Drop Party - t+pazolite & Getty

t+pazolite氏とGetty氏の合作です。だんだんハードコア感が強くなってきました。BPM200の高速で襲ってくるt+pazolite氏の特徴的なメロディとGetty氏のドロップのグルーヴ感がとてもマッチしてて最高です。


7曲目 ☆☆☆☆・

While Shining feat. yukacco - aran & Kobaryo

Hard Styleというジャンルの曲です。エモいメロディの歌からの激つよなドロップのギャップが最the高です。この曲は2017年のツアー時のアンセムソングなんですが、murAta Yuzi氏によるDJ転換用のジングル映像もめちゃくちゃかっこいいので是非見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=Ldfe3jDVFZo


8曲目 ☆☆☆☆・

BULK UP - USAO & Yuta Imai

スタイリッシュなボーカルカットアップからのドロップが特徴的なFrenchcoreです。

[2:03]からのフェイクドロップが初見では衝撃ですね。欲しいもの全部盛りって感じです。


9曲目 ☆☆☆☆☆

Phalanx - USAO

3度目の登場のUSAO氏です。キック博覧会と呼ばれることもあるthe Frenchcoreって感じの曲ですね。4小節毎に変わりまくるキックの音が聴いてて楽しいです。個人的には[1:45]あたりのキックが一番好きです。


10曲目 ☆☆☆☆☆

Kill 'Em All - Massive New Krew

メロディというメロディがほとんどないですが、ドロップで襲ってくる跳ねたリズムが最高にノリノリになれます。

これまた余談ですが、こちらの方の別名義の代表曲も貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=mgympfbOgqw

振れ幅が凄い。


以上10曲です。一曲でも聴いてくれてたら萩原は嬉しいです。


TANO*C以外の素敵な方々

上の曲はハードコア、且つHARD CORE TANO*Cというレーベルで括りましたが、それ以外にもジャンル問わず個人的に激推ししてるトラックメーカーの方々いるのでこの際にご紹介します。


BlackY 氏

自分が高1の頃から10年以上推している人です。この方は何作ってもすごいんですが、中でも個人的にはピアノトランスが好きです。

Burning Oasis

夏って感じのHARDCOREですね。毎年聴いてます。

Swing Edge

テンポ速めのハウスです。ノリノリです。ピアノの音が素敵です。


Lapix 氏

よく「ラピックス」と間違われてますが「ラピス」と読みます。一気に畳みかけるビートが特徴の[Hi-Tech Full On]というジャンルの、日本における第一人者といっても過言ではありません。総じてドロップが最高です。

Core Signal

どれも最高なんですが、ドロップの音作りが特に好きなヤツです。刻みまくってる感じがいいですね。

NEXT LEVEL

同じアルバムからsky_delta氏との合作です。[3:20]あたりからの激長いビルドからドロップの流れが鮮やか過ぎるのでそこだけでも一回聴いてみてほしいです。


kamome sano 氏

この方の作る曲は唯一無二だと思ってます。future bassみを帯びたかわいい曲にどこか不安定な雰囲気がほんの少しチラ見えする感じが特徴的です。

lollipop

めっちゃかわいいですね。好きすぎて去年個人のリールにこの曲使いました。この方映像も自分で作ってるんですよ。すごい。

tarte tatin

Pâtisserie kamomeというお菓子をテーマにした曲だけを集めたアルバムに収録されている曲です。サイドチェインがノリノリになれて気持ちいいですね。余談ですが、限定版のCDは紙箱に入ってて本当のお菓子みたいなかわいいラッピングがされてます。萩原の宝物の一つです。


他にも好きなトラックメーカーさんや好きな曲は山ほどありますが、永遠に終わらないので今回は割愛させていただきます。

長くはなるだろうなと思って書き始めましたが想像の倍以上になってしまいました。疲れたのでここで終わりにします。

そういえば、体重は前回書いた時から[-1kg]です。あと4kgぐらい落とせば標準体重です。特別何かしてるわけではないですが、何故か少しずつ痩せてるので、ちゃんと何かすればいけそうな気がします。がんばります。


次は入井さんでお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?