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これからの時代に必要なのは宗教と科学を繋ぐことだ!(2)〜日本人の宗教観

日本人の宗教観

日本人は宗教的ではないと言われることもよくあるけれど、それは明治から後、あるいは戦後の西欧化近代化が進んでからのことだ。

キリスト教などのように一神教ではないけれど、日本人の宗教観はアニミズムと神仏習合が合わさったようなもので、近代化以前はすべてのものに神は宿るという考えをベースに宗教的に生きてきた人がほとんどだったと思う。

その文化的ベースは表面的な西欧化近代化が上書きされても基調は変わってはいないのではないか?



私は基本見えないものを信じない、というくらいバカバカしいことはないと思っている。

空気も見えないし、電波も見えないけれど、それがあることは明らかだ。

実際、酸素がなければ人間は生きていけない。

私はその酸素がなくなる危機を2回経験している。
1度目は海の底でダイビング中にボンベの空気を吸う口の部分が壊れたこと。(普通は予備のがついているのにその時レンタルした機材にはそれがついていなかった。)
2度目は自宅でガラスのバーナーワークをしていた時に換気不足で空気中の酸素濃度が低下してしまったこと。

こういう命の危機でもない限り人間は見えないものの存在を忘れてしまう。

でも、逆に言えばこの宇宙が司っている自然のメカニズムは、そういう風にちゃんと危険を知らせてくれる。

人間が自分が不幸だとか不運だとか思う時というのはまさにこの自然のメカニズムから外れていることへの警鐘なのじゃないか、ということを私は仏教やスピリチュアルと呼ばれるような本や情報から知ることができた。

昔から塞翁が馬の故事もあり、悪いことは必ずしも悪いことじゃない、くらいは理解できたけれど、そういう見方のおかげで自分で不幸だとか不運だとか思うことは、自分が本来行くべき道に戻る時なんだ、ということに気付かされたと思っている。

だからいっとき盛んだったスピリチュアルブーム自体が悪いことだったとは思っていない。

私の場合、人に頼ることは嫌いなので、高額なセミナーに行ったり、高価なグッズを買ったり、という行動をとることはなかったので、このスピリチュアルブームからのネガティブな影響はなかったけれど、世の中ではこのスピリチュアルをネタにほとんど詐欺とも言えるようなやり方で人を取り込んで商売をしてきた人たちも多く、そのカモになった人もたくさんいたんだろうなと思う。

これは今に始まったことではなく、宗教という形をとった経済活動〜つまり、生業としての布教活動は古くからの宗教でも新興宗教でも言ってみれば当たり前のように行われている。

本当にその宗教がその人の役に立つこともあるかもしれないけれど、問題は過度の依存だろう。
お酒自体は悪いものでなくてもアル中になれば人生が壊れる。
同じことで、もし宗教やスピリチュアルにお金も時間も大量につぎ込んでしまうことになれば大きな問題になる。

宗教やスピリチュアルは目に見えないもの、説明のつかないもの、がベースになっているから、弱っている人間は操られやすくなることも簡単に想像がつく。
そういうところから、宗教は胡散臭い、非科学的だ、前近代的だ、と思われる原因にもなってきたのだと思う。

だから日本人が宗教的ではない、というのは、そのように何か宗教団体に所属してたり、特定の宗教を信仰していない、という意味においてということだと思う。
その背景には天皇を頂点とする日本が神の国だ、という信念が第二次世界大戦を支えた反動も大きいのだと思う。
戦後は宗教やスピリチュアルなどに対しアレルギー的反応を起こす人が増えても当然だっただろう。

ただ、いつでも陽が強くなればその反対の陰も強くなる。
堂々と私の宗教は何々です、ということが憚られる日本では”潜在的な需要”が大きくなるだろう。

その潜在層を取り込んだのがスピリチュアルブームだったのかもしれない。

ただ私はここへ来て、これまで宗教で語られて来たことを量子物理学など最先端科学で説明しようと言う話に複数で会うことになった。

実際、人類は今のままではそう遠くない未来には滅亡してしまうかもしれない危機にいる。

よく地球の危機という言い方をするけれど、地球は人類がいなくなったくらいではなくならないだろう。
今私たちが抱えている危機は地球の危機ではなく人類の危機なのだ。

この危機を招いたものが何なのか?をよく考えるべきだと思う。
その時まず必要なのはこれまでの人類のあり方を改める、ということに他ならない。

そして、それこそが西洋の科学的な在り方から、宗教と科学を繋いだあり方への転換なのだと思うのだ。

日本はある意味古い文化をよく残している文化だとも言える。縄文時代から続くと思われる神社なども国中にたくさんある。
人類のあり方の転換において、重要な役割を担う潜在力を持っているのも日本の古い文化なのかもしれない。
冒頭の話に戻るなら、日本人の宗教観は今後人類が生き残るために大きな影響を与える可能性さえあると私は思うのだ。



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