なんでそんなに頑張るの? に答えてみる

こんにちは、Ellieです。
フルタイムで行政保健師をしながら大学院の修士課程で公衆衛生を学んでいる私ですが、よく「どうなりたいの?何を目指してるの?」とか「よくそんなに頑張れるね」とか言われるので、今回はそこについて掘り下げてみたいと思います。

なぜフルタイム勤務&大学院生というハードワークをしているか?


ぶっちゃけ一言で言うと、
「楽しいから。新しいことを学ぶのが好きだから。」

もう一つ言うならば、
「なりたい自分になるため、そのためにもっと成長したいから」
かなぁ。いわゆる自己実現。

大学院は研究者になる人がいくべき!という人もいるかもしれないけど、
公衆衛生学修士(Master of public health: MPH)に関しては、現場で実務をやってきた人たちが公衆衛生の知見を深め、更に現場に還元することも一つの目的だと思うので、がっつり研究者目指す!みたいな感じでもないところも好き。

なので、私が公衆衛生を学ぶ目的は、
自分自身が学びを深めてより現場に貢献できるようになること
が大きいかなと思う。

何者になりたいか?とかはどうでもいいし、起業したり有名になったり、そういうのにはあんまり興味ないんだよね。
たぶん、
目の前の課題を解決できる力をつけたい
というのが大きいのかもしれない。

世の中にはたくさんの課題があって、解決しなければならない問題は山積みで、何をどうしたらいいのか、自分だけじゃ分からない。
MPH課程を通して、課題を解決するための「答え」が見つかるわけではないけど、「ヒント」はもらえるのかなと思ってる。

あらゆる角度から横断的に公衆衛生に関する分野について学ぶことができ、専門の異なる学生同士で議論したりプロジェクトを作ったり、様々なネットワークも広がるので、MPHは最高の生涯学習の場だと思ってます。

あ、なぜ働きながら通ってるのか?については、お金と時間は大事だから。ってくらいなんですけど。
一応これでも30代なんで、今後のキャリアやライフプランのことを考えると、行政保健師としてのキャリアはもう少し積みたい(4年目で進学)、でも子ども産む前に進学しておきたい!ってとこでしょうか。
タイミング的に、仕事も慣れて落ち着いてきて、お金もそこそこ貯まって、語学力もついてきたし、今だ!って感じで。

あと私、目標がないと頑張れないタイプなので、忙しくしてるくらいがちょうどいいかなと。
あとコロナ禍のおかげ(?)で飲み会もないし、オンライン普及したし、タイミング的にはパーフェクトでした。

なんのために学ぶか?

自分の人生で何をしたいか?はひとそれぞれだし、みんな違ってみんないい、と思っていますが、私の場合は
「世の中のために貢献したい」
「苦しんだり辛い思いをする人を減らしたい(≒幸せな人を増やしたい)」

という思いが強いです。それができていると実感できることが、自分の生きがいになるのだと思ってます。

それを実現するために、自分が「どこで」「誰のために」「何を」するのか?したいのか?を考えるのが重要だと思ってます。
これはほんと人それぞれで、やりたいこと、得意なことは違うし、いろんな人が様々なところで貢献していると思うのですが、私の場合、今のところ「日本国内で」「地域住民のために」「健康で幸せに生きられるようなサポートがしたい」と思って行政保健師をやってます。
公務員は、市民の税金によって仕事が成り立っているので、行政で保健師として働くことで、お金にならないけど必要なこと、民間サービスに届かない層にアプローチすることができると思ってます。

もちろん、税金を使って仕事をするからには、より多くの住民のために効果のある施策を進めていく必要があって、そのためにも今の自分のままじゃ未熟すぎる!って思ったのも、大学院で勉強するモチベーションの一つ。

まぁ、そんなこと考えてない公務員もたくさんいますけど。別にそれはそれで良いと思う。ちゃんと給料分働けば。

私は、せっかくやるならもっと多くの人に届くアプローチをしたい!もっとうまくできるはず!と思っただけです。
なので、「大学院に行くなんてすごい!」と言われることもありますが、大学院に行くことがすごいのではなく、すごくないから大学院で勉強して、ちょっとはマシになりたいだけなんです。
本当に優秀な人なら、大学院に行かなくても持ち前の才能で社会貢献できるでしょう。それはそれで素晴らしいと思います。

あと、現場で感じている疑問や課題をもっと研究として検証し、課題解決につなげたいと思ったのも、「大学院」に行く理由です。
勉強するだけなら本読んだりセミナーに参加したり、大学の授業を聴講したりするだけでも良いかもしれません。
でもやっぱり、ちゃんと自分で研究ができるようになりたい、現場の取組みを目に見える形にしていきたい、ってのもあります。

大学でまともに研究もしておらず(うちの大学卒論なかった)、10年以上前に学んだあいまいな保健統計と地域保健?(当時は公衆衛生看護でもなかった)の知識だけで、公衆衛生の世界で成果を出す自信が私には全然なかったというのも、学びなおしが必要と思った理由です。

かといって、研究者になるつもりは今のところありません。というか、私の頭で博士課程まで卒業できる自信がない。ちゃんと研究やるには博士まで必要だと思いますが、私は研究だけというよりも、アカデミアの視点を持ちながら現場に貢献していきたいと思っています。(将来的にやっぱり博士行きたいって思うかもしれないけど、今は分からない、というか自信ない)

で、今後どうなりたいか?

ということで、MPHを取ってどうするか、はまだまだ自分の中でも未知数です。
一番は、今の仕事に活かすこと。現場はまだまだ改善できることだらけなので、学んだ知識を活かして貢献していきたい。

あとは、仕事以外での活動も増やしていきたいなー。
外国人住民の支援もそのうちの一つ。なかなか時間のせいにして出来てないことも多いのですが、支援が届きにくい層に届ける活動にもっと携わっていきたい。
仕事で出来ることと出来ないことがあることは実感してるので、行政でも届かないところはボランティアなりが担う部分もあるかなと思ってる。

飽き性なので、行政の仕事が面白くないと思ったら転職もありかとは思ってるけど。
今までは医療・介護業界と行政しかいたことないから、民間の違う世界に飛び込んでみるのもありかも、とか。何事も経験とは思ってるので。
でも、そろそろ良い年にもなってきたので、ちゃんと後輩にも還元していけるようになりたいとも、思う。

あとこの前ONEDOOR DRINK(保健師オンライン飲み会)で川岡さん(https://twitter.com/kazuya_phn)が言ってた
「保健師はアウトプットが足りない」というのは確かにそうだと思うので、
保健師の価値をもっと伝えられるようになりたいな。
まだ保健師としてはペーペーの私が言うのもあれだし、その前に自分自信の価値をもっと高めなければだけど。

最後に

色々書きましたが、あくまで私の場合であって、別に大学院に行く理由なんて人それぞれで良いと思います。
やりたいことがあって、それに近づければいいんじゃない?
自分の人生に充実感を持って、楽しく生きられるのが一番、と思ってます。
頑張りすぎて、心や身体を壊したり、誰かのために犠牲になる必要なんかない。

みんながそれぞれの場所で輝けるのが一番。何がすごいとか成功とか、変な劣等感とか持たずに、それぞれに合ったキャリア選択をすればいいと思う。自分にしかできないことがあるはずだから。
なので、こんな人もいるんだーっていう参考になればいいなと思います。

てことで、MPHに興味ある方は、社会人でも学びやすい環境のヘルスイノベーションスクール、おススメです(いきなり宣伝)。
あ、博士課程も最近できました。

https://www.shi.kuhs.ac.jp/

なんか最近人気出てきてるみたいです。知らんけど。
学びなおすのはいつになっても遅くないし、社会人が大学院に行くハードルがもっと下がったらいいなって思います。いろんな人と出会えて視野も広がるので、めっちゃ面白いです!

長くなりましたがここまで読んでいただいた方、ありがとうございました!