神居
タイトル通り、俺が誰かに言いたいことをそのまま書きます。
なんとな~く占い師らしくないことを言ってみる。ちなみに、おいらは占い師歴27年だよ。 運命ってさ。成り行きでそ~なった事をかっこいい言葉で飾ってるだけじゃねーの?ぶっちゃけると、おいらは運命論者じゃないし、今後もそうなることはないと思うんだよね。なので皆さん、占いでものすご~く悪い結果を言われても、そんなに落ち込まないようにしましょう。 占い師の思うツボです。悪い結果が出て、なんのフォローもしない占い師は論外。 占い師の上から目線は、勘違い感が半端ない。 占い師風情に、
悪いやつと会うこともあるが、いい人と会うこともある。そういう人生も、こんなもんだと思えるようになるのなら、なかなかに悪くない。
俺は、数日の間、ずっと空をみあげていた。視線の先には、人間が一人ものすごい勢いで塔を登っている。 いやー……頑張ってるねぇと、正直感心したよ。 不老不死になりたいという理由でここを訪れるやつは、大抵がロクなやつじゃない。しかし、あのガキ——と言うにはかなり成長はしたが——は仙人のジジィたちの無理難題を数年を掛けてこなし、ついには、最終試練のために自力で天高くある桃源郷へ仙果を取りに行くまでになりやがった。 仙果を貰いに来た覚悟に偽りなし、か。 いい根性をして
森の中は暗く、静寂な闇は人間から見れば恐怖でしかないだろう。 そこが魔女——私だけが住む、「シルフィアの森」。 私の森に、赤ん坊が捨てられていた。 あるいは、生贄のつもりなのだろうか。 私は、戯れにこの子を育てることにした。 これで、しばらくは退屈をせずに済むだろう。そんな軽い気持ちだった。 だから、名前も適当に「アドル」と名付けた。 それからの数年間は、とにかく大変だった。 それでも、いつの日かそんな日常に慣れていく自分がいた。