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柳樂光隆の音楽評論

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柳樂光隆が書いた音楽に関する論考的なものを中心に。ここだけに公開するインタビューもあります。
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2020年4月の記事一覧

interview Yussef Dayes - ユセフ・デイズ:お互いが奏でる音楽に耳を傾けて、それを補ったり、より発展させようと思った

トム・ミッシュの2020年の新作『What Kinda Music』は2018年の『Geography』とは全く別のトム・ミッシュが聴ける作品だ。以下のインタビューでトム・ミッシュはその変化について、 と語っている。この『What Kinda Music』はトム・ミッシュにとって実験であり、チャレンジだったのだろう。 そのチャレンジに欠かせなかったのが、コラボレーターとなったドラマーのユセフ・デイズ(Yussef Dayes)。 ユセフ・デイズはユセフ・カマール(Yus

¥300

interview Tom Misch - トム・ミッシュ:『What Kinda Music』ユセフ・デイズとやったからこそ、僕の中にあったダークな部分が自然と出た

トム・ミッシュの2020年の新作『What Kinda Music』は2018年の『Geography』とは全く別のトム・ミッシュが聴ける作品だ。それはメロディー、ギター、ビート、歌、ムードなど、あらゆる側面において言える。前作が陽なら、本作は陰。もはや"裏トム・ミッシュ"と言ってもいいサウンドだろう。それにはコラボレーターとなったドラマーのユセフ・デイズ(Yussef Dayes)が大きく関与しているのは間違いない。

¥100

PLAYLIST:Reggae Feeling - レゲエ・アーティストじゃないアーティストのレゲエ(ぽい)曲たち

僕は昔からレゲエが好きでした。最初はジャマイカ人がやっているレゲエを買っていたんですが、次第にジャマイカ人以外のアーティストがやっているレゲエ曲を集めるようになりました。 エリック・クラプトンがボブ・マーリーの名曲をカヴァーした「I Shot The Sheriff」がもっとも有名なレゲエ以外のアーティストによるレゲエのひとつだと思いますが、要はこういうのを集めるようになったわけです。 ちなみに僕がこの手のレゲエに魅了されたきっかけはニーナ・シモン『Baltimore』で

¥250

PLAYLIST:Bossa Nova Feeling in US,UK,Japan - ボサノヴァ・フィーリングのグッド・ミュージック

読書会コミュニティの猫町倶楽部の企画で伊藤ゴローさんとジョアン・ジルベルトについて語る機会がありました。 その時に「みんな、どういうきっかけでボサノヴァと出会ってきたのだろう」とふと思い、とりあえず、僕と伊藤ゴローさんがどうやってボサノヴァを知ったのかを二人で話したらいいんじゃないかと思い、イベントの自分用の資料制作も兼ねて、ボサノヴァを知るきっかけを作ったであろう「ボサノヴァの影響を受けた曲」「ボサノヴァっぽい曲」「ボサノヴァっぽい雰囲気がある曲」をジャンルを超えて集めま

¥250

PODCAST:哲学マガジン・ニューQ ラジオ - ジャズを聴いているとき、何を聴いているのだろう? ゲスト : 柳樂光隆

哲学カルチャー・マガジン"ニューQ"のポッドキャストで瀬尾浩二郎さん、今井裕里さんと喋ってます。 Jazz The New Chapterをネタにジャズ話というよりは哲学方面視点の問いに僕が答えるような形で進んでいきます。 前後編。Spotifyで聴けます。 前半 ・ジャズと哲学は似ている? ・ジャズにおける教育の進歩について ・ジャズを考えることと社会を考えること ・黒人のナショナルアンセムと言われる「Lift Every Voice and Sing」 ・

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PLAYLIST:20 Discs to know more about Thundercat - サンダーキャットを読み解くための20枚

サンダーキャットの『It is What It is』がリリースされました。 そのリリースに合わせて組まれた『ミュージック・マガジン』2020年4月号《特集 サンダーキャット 》の中の「サンダーキャットを読み解くための20枚」の選盤と全レビュー執筆をやりました。 そこに掲載されているアルバム+αをプレイリストにまとめました。 「サンダーキャットが活動しているLAコミュニティ人脈」や「サンダーキャットを起用しているアーティスト」は省いて、「サンダーキャットが影響を受けて

¥100