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DiscReview by Mitsutaka Nagira

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音楽評論家 柳樂光隆によるディスクレビューです。 即興的にディスクレビューを書いた「Disc Review without Preparation」が多めで、たまに長文のレビュ… もっと読む
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#ブラジル

21世紀のブラジリアン・ジャズ ディスクガイド with PLAYLIST

日本では2010年ごろ、アントニオ・ロウレイロの1stが(音楽評論家の高橋健太郎により)発見されたことから徐々にブラジルの音楽シーンの新しい世代に注目が集まるようになった。そこからアントニオ・ロウレイロを中心としたミナスやサンパウロのミュージシャンたちによるシーンの存在が明らかになり、ハファエル・マルチニやフレデリコ・エリオドロら、個々のミュージシャンについても情報が届くようになっていった。 その後、アントニオ・ロウレイロやハファエル・マルチニらが日本のレーベルからアルバム

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Lourenco Rebetez『O Corpo de Dentro』:Disc Review

ロウレンソ・ヘベッチス『O Corpo de Dentro』ロウレンソ・ヘベッチスの音楽を簡単に説明すると、マリア・シュナイダーがやっているようなクラシック~ギル・エヴァンス経由のホーンアンサンブルがありつつ、それと並行してディアンジェロ~ロバート・グラスパーが採用しているようなクエストラヴ~クリス・デイヴ経由のJ・ディラのビートを生演奏のドラムに置き換えたようなサウンド(ちなみに時折ホーンのアンサンブルにロイ・ハーグローヴ~黒田卓也的なネオソウルのフィーリングを仕込んでいる

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