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DiscReview by Mitsutaka Nagira

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音楽評論家 柳樂光隆によるディスクレビューです。 即興的にディスクレビューを書いた「Disc Review without Preparation」が多めで、たまに長文のレビュ… もっと読む
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#JTNC

Lourenco Rebetez『O Corpo de Dentro』:Disc Review

ロウレンソ・ヘベッチス『O Corpo de Dentro』ロウレンソ・ヘベッチスの音楽を簡単に説明すると、マリア・シュナイダーがやっているようなクラシック~ギル・エヴァンス経由のホーンアンサンブルがありつつ、それと並行してディアンジェロ~ロバート・グラスパーが採用しているようなクエストラヴ~クリス・デイヴ経由のJ・ディラのビートを生演奏のドラムに置き換えたようなサウンド(ちなみに時折ホーンのアンサンブルにロイ・ハーグローヴ~黒田卓也的なネオソウルのフィーリングを仕込んでいる

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Snarky Puppy:スナーキー・パピー『Immigrance』とモロッコの音楽グナワのこと(Playlist付き)

※スナーキー・パピーについてはメンバーの小川慶太が解説してくれている以下の記事もおススメです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 新作『Immigrance』が素晴らしい。前作『Culcha Vulcha』からずいぶんアップデートされた感覚があるのは、ライブ録音ではなく、スタジオでのレコーディング作品として制作するためのアイデアが明らかに増えていて、それが彼らの生演奏のすごさと噛み合っているからだろう。 ここ数年で個々のメンバーの活動はますます活発になってい

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Solange:ソランジュ『When I Get Home』とスティービー・ワンダー『Journey Through The Secret Life Of Plants』

※このテキストは以下のRolling Stone japanに書いたものの補足です。  クロスレビューで片方だけ1万字はありえないのでカットした部分です。  まずRolling Stone Japanのテキストを読んでからどうぞ。 ソランジュの『When I Get Home』を聴いて感じたことがあまりにも多すぎて、Rolling Stone Japanには書き切れなかったので、ここにも書いておきたい。 ( ちなみに前作『A Seat at the Table』についてもn

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