マガジンのカバー画像

review is a diary

音楽に関するテキストを書きます。最低週1本で更新していけたらと思っています。インタビューを沢山公開した月はレビューやコラムの更新少ないかもなので、多めに見てもらえるとうれしいです…
ここでしか読めないレビューやコラム、濃密かつボリューム満点のインタビュー多数。コラムでも長いものは…
¥300 / 月
運営しているクリエイター

#ピアノ

Jazz The New Chapterオススメ来日公演リスト 2024 - 2025年

Jazz The New Chapter読者にお勧めの来日公演です。 好きなアーティストの来日がある方、気になる来日を見つけた方、ぜひSNSでシェアしていただけると嬉しいです。 ■2024年11月◉ジュリアン・ラージ  10/30 クラブクアトロ大阪  11/1 ブルーノート東京  11/2 高崎芸術劇場  11/3 墨田トリフォニーホール ◉エスペランサ・スポルディング  10/30 ビルボード大阪  11/1 ビルボード横浜  11/3 - 11/4 ビルボード

¥300

short review is a diary 2024 (最終更新:09/10)

気に入ったアルバムの短いレビューを書きます。 新しいレビューはこの記事に追記します。

2023 023:アマーロ・フレイタスを観た(3,600字)

立川ステージガーデンと渋谷WWWで行われたFruezinhoで観たアマーロ・フレイタスが素晴らしかった。

ジャズ・バーで聴きたいジャズ 2021-2022 - for 21st Century Jazz Bar : Good Melodies & Mellow Mood

コロナ中に”BGMとして心地よく聴けるジャズ”みたいなものを自分と友人のために少し選んでいて、というところからプレイリストの選曲が仕事がきたりで、メロウなジャズのプレイリストを去年から年間ベストのついでに<for 21st Century Jazz Bar : Good Melodies & Mellow Mood>として公開することにしました。作業用にでも使ってください。 イメージとしてはBar Meijiuに合いそうな感じとでも言いますか。本当はカフェもしくはチルを強調

2022 42:PIANO ERA - Dan Tepfer"Natural Machine"

ピアノエラでピアノニストのダン・テファ―を観てきました。 彼は超絶技巧のジャズ・ピアニスト。左右の手の分離はすさまじくほぼクラシックのピアニストのような演奏をすることもあり、しまいにはバッハの難曲のゴールドベルグ変奏曲を演奏したりもする。あと、変態的なリズム狂で、複雑な変拍子やポリリズム、クロスリズムへのこだわりは並々ならぬものがあったりもする。かと思えば、晩年のリー・コニッツを引っ張り出してみたり、ベン・ウェンデルとのデュオで妙なアルバムを作ってみたり、端的に異端だった。

2022 032:マルセロ・ガルテル - Bacia do Cobre

マルセロ・ガルテルのデビュー作は近年のブラジルのジャズの面白さが詰まっているアルバムでした。 以下、インタビューもぜひ参照してください。 個人的に面白いと思ったポイントは二つ。

Interview Marcelo Galter:アフロブラジル音楽において重要なのはメロディやリズムだけでなく独特の訛り

アマロ・フレイタスのインタビューを機に僕はブラジル北東部バイーア州やペルナンブーコ州のアフリカ系ブラジル人=アフロブラジレイロの音楽をリサーチしている。少しずつではあるがようやく彼らの音楽のことが見えてきた。 そもそも僕は彼の音楽にブラジル音楽のローカルな部分と、現代的でユニバーサルな部分が同居しているところに関心を持っていた。 西アフリカのヨルバに由来するブラジルの宗教音楽カンドンブレがあらゆるブラジル音楽の源流であることにフォーカスしつつも、そのカンドンブレ由来の要

¥300

2022 031:ジェラルド・クレイトン - Bells On Sand

ジェラルド・クレイトンは現代のジャズ・シーンで最も美しいピアノを弾く人。ピアノのポテンシャルを限りなく引き出す人で、そのタッチのバリエーションと表現力の豊かさが圧倒的。『Bells On Sand』はそれを味わうための究極系みたいなアルバムだと思う。演奏される曲のスタイルは様々だが、全編メロディアスでピアノの魅力が全開ですね。

2022 005:ケンドリック・ラマー - Mr. Morale & The Big Steppers

ケンドリック・ラマーの『Mr. Morale & The Big Steppers』が出ました。 僕は歌詞はあまり読まないタイプなので音だけを聴いていたんですけど、そこだけでも色々感じるものがありました。ついでにアメリカの大手サイトの歌詞分析を読んだら、サウンドとの関係性も感じられて、なるほど感もありました。 全体的にメランコリックというか、地味で暗めで、グルーミーなアルバムです。ポーティスヘッドのベス・ギボンスが参加しているのも納得の内省フィーリング。フライングロータス