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review is a diary

新譜のディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書きます。最低週1本くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ない…
ディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書いてます。更新は最低週一回。長いものはほぼ…
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#ヒップホップ

Jazz The New Chapterオススメ来日公演リスト 2024 - 2025年

Jazz The New Chapter読者にお勧めの来日公演です。 好きなアーティストの来日がある方、気になる来日を見つけた方、ぜひSNSでシェアしていただけると嬉しいです。 ■2024年11月◉FESTIVAL de FRUE 2024  11/2 - 11/3 つま恋リゾート 彩の郷 ◉トム・ヨーク  11/12 - 11/13 グランキューブ大阪 メインホール  11/18 福岡サンパレス  11/19 広島文化学園HBGホール  11/21 愛知 名古屋国

interview Jun Iida - Evergreen:日系アメリカ人トランぺッターとNujabesとの出会い(2,900字)

新譜をチェックしていたら、このアートワークが目に飛び込んできた。 和服の若者がトランペットを持っている写真なのだが、なんとなく写真の感じも含めて日本で作ったアートワークじゃない予感がした。そこで、はっと思い出した。「あ、この人、会ったことあるな…」 僕はイイダ・ジュンさんと東京で会っていた。オーブリー・ジョンソンというジャズ・ヴォーカリストが日本に来た時に彼女たちと食事をしたのだが、その時に彼女の友人のひとりとしてその場にいたのがイイダさんだった。 普通に「はじめまして

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Column is a diary:TBN TRIO(大林武司、ベン・ウィリアムス、ネイト・スミス)をWWWXで観た(2,100字)

TBN Trio(大林武司、ベン・ウィリアムス、ネイト・スミス)素晴らしかった。

2023 026:ブランディー・ヤンガー - Brand New Life(3,800字)

ジャズ・ハープ奏者のブランディー・ヤンガーの新作『Brand New Life』が素晴らしい。 今やミシェル・ンデゲオチェロやマカヤ・マクレイヴン、テラス・マーティンなど、トッププレイヤーたちが自身のアルバムに欠かせない存在として指名するような存在にもなったし、彼女が参加した作品はどれもその年の重要作にもなっている。今のシーンにおいてもキーパーソンになっているのは間違いない。

2023 018:アルファ・ミストを観た(2,100字)

アルファ・ミストの来日公演がとても面白かった。

2023 017:大林武司"TBN"トリオfeat. ベン・ウィリアムス & ネイト・スミスを観た(3500字)

大林武司がベン・ウィリアムス、ネイト・スミスと組んだピアノトリオのライブを観てきた。これがめちゃくちゃ面白かった。

コラム:ブランフォード・マルサリスのこと

※ブランフォード・マルサリスの2023年5月17日サントリーホールでの来日公演のためのコメントを書いたんですが、そのコメントの完全版です。 これはケンドリック・ラマーの名盤『To Pimp A Butterly』を手掛けたサックス奏者でプロデューサーのテラス・マーティンの言葉だ。ケンドリックのアルバムの冒頭でジャズ・ミュージシャンの演奏を鮮烈に響かせたあの名曲はブランフォード・マルサリスのサウンドが参照されていた。この曲のレコーディングでテラスはロバート・グラスパーに「ケニ

interview Makaya McCraven:時を経て形を何度も変えた楽曲の断片を繋ぎ合わせて作る”時間を超えた”作曲法

マカヤ・マクレイヴンの『In These Time』は新たな金字塔だ。 これまで「生演奏」と「ポストプロダクション」を巧みに共存させてきたマカヤが、そこに更に「作曲」「編曲」を加え、その四つのプロセスの境界がわからなくなるほどに溶かしてしまった『In These Time』には誰もが驚いた。どこからどこまでが作編曲された楽曲を生演奏したものなのか、どこからどこまでが解体再構築されたものなのか、ちょっと聴き込んでもさっぱりわからない。すべては滑らかに混ざり合っているが、ところ

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2022 41:Jazz is Dead - Dave Cooley interview Outtake

マッドリブ、Jディラ、マカヤ・マクレイヴンのマスタリングを手掛けているエンジニアのデイヴ・クーリーのインタビューが好評でした。 実はこれ、文字数が10,000字越えであまりにボリュームがありすぎて、やむなくカットした部分があります。基本的に編集部判断って感じで、わかりやすいところから優先的に残すって感じで編集されて、あの記事のサイズになっています。

2022 037:ブッチャー・ブラウン – Butcher Brown Presents Triple Trey featuring Tennishu and R4ND4ZZO BIGB4ND

大好きなブッチャー・ブラウンの新作はまさかのビッグバンドとの共演でした。 まず最初にかるくブッチャー・ブラウンの解説をさせてもらうと、ブッチャー・ブラウンの特徴はジャズ、ソウル、ファンク、ヒップホップなどを感じさせるサウンドにあり、70~80年代のヴィンテージな音色やテクスチャーへの異常なこだわりにあると言えます。

2022 025: CoN & KwAkE - Eyes In The Tower

クウェイク・ベースというドラマー/プロデューサーのことは僕がUKの中で最も気になっているアーティストのひとりだった。 彼がここ数年関わってきた作品を上げると以下のような感じ。いい作品に貢献しているんですよ。 ジョー・アーモン・ジョーンズとは一度来日もしています。ジョーのUKらしいレゲエ・ジャズ・サウンドにはクウェイクは欠かせないドラマーだと思います。 WU-LUとは関係が深くて、共にスタジオをシェアしていたことも UKジャズシーンの名ヴォーカリストの意欲作ではWU-L

2022 022:シオ・クローカー - LOVE QUANTUM

シオ・クローカーは音楽のコンセプトも含めて面白い人なので、「Jazz is Dead」みたいな曲を出すのなら、とりあえず取材して、話を聞いてみようと思っていました。 この記事ではシオが彼の考えをたっぷり話してくれてますので、ぜひ、読んでみてください。 ちなみにどう聴いても制作プロセスは前作『BLK2LIFE || A FUTURE PAST』と同じなので今回のインタビューではそこはすべて省きました。興味ある方は以下の前作のインタビューをどうぞ。今回のインタビューは前回の続

2022 005:ケンドリック・ラマー - Mr. Morale & The Big Steppers

ケンドリック・ラマーの『Mr. Morale & The Big Steppers』が出ました。 僕は歌詞はあまり読まないタイプなので音だけを聴いていたんですけど、そこだけでも色々感じるものがありました。ついでにアメリカの大手サイトの歌詞分析を読んだら、サウンドとの関係性も感じられて、なるほど感もありました。 全体的にメランコリックというか、地味で暗めで、グルーミーなアルバムです。ポーティスヘッドのベス・ギボンスが参加しているのも納得の内省フィーリング。フライングロータス

BADBADNOTGOODが『Talk Memory』に辿り着くまでの10年

僕にとってBADBADNOTGOOD(以下BBNG)はよくわからないバンドだった。そもそも最初の頃はいわゆるフリー・ダウンロードみたいな文脈で語られることも多く、”センスが飛びぬけて良いインディーロック(or ラップ)・リスナー向けの生演奏ヒップホップ系バンド”みたいなイメージでだった。そんな立ち位置のバンドは他に存在しなかったのと、(カナダ出身ということも関係あるのかもしれないが)アメリカのバンドと比べるとジャズ度やゴスペル度が低くて、他ジャンルとの相性が良かったのもあり、

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