マガジンのカバー画像

review is a diary

新譜のディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書きます。最低週1本くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ない…
ディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書いてます。更新は最低週一回。長いものはほぼ…
¥300 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#ロック

Jazz The New Chapterオススメ来日公演リスト 2024 - 2025年

Jazz The New Chapter読者にお勧めの来日公演です。 好きなアーティストの来日がある方、気になる来日を見つけた方、ぜひSNSでシェアしていただけると嬉しいです。 ■2024年11月◉FESTIVAL de FRUE 2024  11/2 - 11/3 つま恋リゾート 彩の郷 ◉トム・ヨーク  11/12 - 11/13 グランキューブ大阪 メインホール  11/18 福岡サンパレス  11/19 広島文化学園HBGホール  11/21 愛知 名古屋国

interview Taylor Eigsti:『Daylight At Midnight』からグラミー受賞、『Plot Armor』まで

21世紀以降のジャズを振り返って、特に印象的なアルバムをリストアップしていくとしたらテイラー・アイグスティ『Daylight At Midnight』は必ず入るだろう。 ルーファス・ウェインライト、ニック・ドレイク、エリオット・スミス、イモジェン・ヒープ、コールドプレイ、ミュートマスのカヴァーを含むこのアルバムにはジャズがより自由になり、どんどんハイブリッドになっていった2010年代のムードが完ぺきに収められている。ブラッド・メルドーがレディオヘッドやニック・ドレイクをピア

有料
300

review is a diary:The Smile - Wall Of Eyes(2,200字)

レディオヘッドの二人とUKジャズの名ドラマーのトム・スキナーのバンドのセカンドアルバムが出ていた。

2023 033:ジョシュア・レッドマン - Where Are We(2,300字)

ジョシュア・レッドマンの新作が素晴らしい アメリカの様々な土地がテーマになっているコンセプトアルバムなのだが、実はジャズ通ならわかる地味なこだわりポイントがある

2023 025:ダニー・マッキャスリン - I Want More(2,800字)

ダニー・マッキャスリンの新作『I Want More』が良い。

interview Antonio Sanchez:"Shift"で示したプロデューサーとしての進化とメキシコ人としてのルーツ

アントニオ・サンチェスといえば、2010年代以降のパット・メセニーの音楽に欠かせないパットの音楽の最重要パーツのひとつであり、世界最高のジャズ・ドラマーのひとり。 そんなアントニオは映画『Birdman』の音楽を担当し、そこから徐々に音楽性が変わってきた。 ドラムだけで様々なシーンの感情や意味を表現した前代未聞のサウンドトラックだった『Birdman』での作業はアントニオ・サンチェスに作品を作りこむことの魅力を発見させることになった。その結果、ひとりで多重録音と編集を駆使

有料
250

2023 012:London Brew

マイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』と言えば、マイルスの代表作のひとつでもあり、ジャズの歴史を変えた一枚でもある。1970年に発表されたこのアルバムは、音楽の在り方さえも変える衝撃があったと言われている。実際にこの時期のマイルスのサウンドは定期的に再評価が行われ、後の音楽に多大な影響を与え続けてきた。それはジャズに限らず、多くのロックをはじめ、90年代以降にはポストロックやエレクトロニック・ミュージック、そして、ヒップホップなどに多岐にわたる。ジャンルを乗り越え

2023 004:James Brandon Lewis - Eye of I

この記事はメンバーシップに加入すると読めます

コラム:レディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダード(初出 HMV 2016)

過去記事の転載です ロバート・グラスパー、ブラッド・メルドーら今をときめくジャズメンたちがこぞってカヴァーするレディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダードなのだ。 そもそもトム・ヨークがマイルス・デイヴィス『ビッチェズ・ブリュー』やチャーリー・ミンガスについて言及していたミュージシャンなのは有名な話なわけだが、ジャズにおけるレディオヘッドはそんなトム・ヨークの言葉以上に大きな意味を持つ存在になっていた。テクノやヒップホップを当たり前のように聴いてる世代のジャズミュージシ

2022 026 : ブラック・ミディ - Hellfire

UKのバンド ブラック・ミディの新作が出てました。

2022 004:トロンボーン・ショーティ - Lifted

ジョン・バティステのグラミー賞受賞のおかげでニューオーリンズの音楽へ注目が集まっているように感じる。ちょうどいいタイミングでPJモートンやタンク&ザ・バンガスをはじめ、ニューオーリンズのミュージシャンの好リリースが重なったことも追い風になったように思う。 今やジョン・バティステの知名度が異次元レベルで上がってしまって、ニューオーリンズのジャズと言えばジョン・バティステのイメージが強くなっていそうだが、この世代のニューオーリンズのミュージシャンでは当初はジョン・バティステより