マガジンのカバー画像

review is a diary

新譜のディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書きます。最低週1本くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ない…
ディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書いてます。更新は最低週一回。長いものはほぼ…
¥300 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

2023 032:ジョン・バティステを観た+(5,000字)

ジョン・バティステの初来日公演は衝撃的なものだった。歌やピアノのうまさは言うまでもないが、ピアニカを弾き、タンバリンを叩き、ギターを弾き、サックスを吹き、観客を驚かせたし、何度も客席に降りてきてはピアニカを奏でながら、もしくは歌いながら、ニューオーリンズのジャズ・フューネラルのように会場を歩き回り、観客とコミュニケーションをとっていた。会場全体がジョン・バティステを間近で感じることができたはずだ。 前回のインタビューでバティステは彼が掲げるソーシャル・ミュージックというコン

2023 031:サム・ウィルクス & ジェイコブ・マン at ビルボード東京を観に行った(2,900字)

サム・ウィルクス & ジェイコブ・マンを観に行った。 『Perform the Compositions of Sam Wilkes & Jacob Mann』をライブで再現するというか、あのプロセスを行ってみせるようなとにかく素晴らしいライブだった。 ジェイブ・マンについては過去にも記事を書いている。

interview Alabaster Deplume:ありのままの自分、ありのままの相手を受け入れることで作る音楽(9,600字)

僕はアラバスター・デプルームの音楽が好きなのだが、どうもそれをうまく説明することができない。 ロンドンを拠点に活動するサックス奏者で作曲家のアラバスター・デプルームは彼にしか奏でられないオリジナルな音楽を生み出している。2020年ごろからInternational Anthemと組むようになり、世界中に彼の音楽が届けられ、今やアルバムを出すごとに様々なメディアで絶賛されている。 アラバスターがリリースしてきた『To Cy & Lee: Instrumentals Vo

有料
250

interview Lourenco Rebetez:レチエレスの音楽ではオーケストラの中でリズムが爆発するように多くの音と交わる

僕がブラジルの音楽の中でもアフロブラジレイロの音楽へ関心を強く持ったきっかけは、2016年にロウレンソ・ヘベッチスという作曲家でギタリストが発表したアルバム『O Corpo de Dentro』だった。 ギタリストとしてはカート・ローゼンウィンケル以降の現代ジャズのスタイルもあれば、アイザイア・シャーキー的なネオソウルのギターも聴こえていた。つまり、2010年代におけるギタリストの必修科目と言えるスタイルを兼ね備えていると感じられた。また作曲の面ではギター・カルテットを核に

有料
250