マガジンのカバー画像

review is a diary

音楽に関するテキストを書きます。最低週1本で更新していけたらと思っています。インタビューを沢山公開した月はレビューやコラムの更新少ないかもなので、多めに見てもらえるとうれしいです…
ここでしか読めないレビューやコラム、濃密かつボリューム満点のインタビュー多数。コラムでも長いものは…
¥300 / 月
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

interview SYLVIO FRAGA:現代アフロブラジレイロ・ジャズの気鋭レーベルを率いる奇才が語るホシナンチとレチエレス

これまで歴史は欧米の白人中心の視点や価値観で書かれてきた。それをアフリカ系やアジア系も含めたあらゆる人々の視点も考慮した上で、再び編み直そうという試みが世界中で増えていることは多くの人が感じていることだろう。それは音楽においてもかなり顕著で、過小評価されてきたり、失われていたヘリテージ(文化遺産)の価値を引き上げ、ふさわしい評価を与えようとする流れは年を追うごとに強まっている。アメリカの状況を追っていると、アフリカ系アメリカ人によるヘリテージの価値を見直す動きは日々行われてい

¥300

2023 005:Avishai CohenというかRoni Kaspiをブルーノート東京で観てきた

イスラエルのジャズを代表するベーシストのアヴィシャイ・コーエンの久々の来日はロニ・カスピというイスラエル出身のドラマーを連れてきた。『Shifting Sands』からアヴィシャイと共演していて、ドラマー界隈では話題になっていた。

2023 004:James Brandon Lewis - Eye of I

この記事はメンバーシップに加入すると読めます

BRUTUS "JAZZ is POP!"(と文學界)のこと

この記事はメンバーシップに加入すると読めます

コラム:レディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダード(初出 HMV 2016)

過去記事の転載です ロバート・グラスパー、ブラッド・メルドーら今をときめくジャズメンたちがこぞってカヴァーするレディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダードなのだ。 そもそもトム・ヨークがマイルス・デイヴィス『ビッチェズ・ブリュー』やチャーリー・ミンガスについて言及していたミュージシャンなのは有名な話なわけだが、ジャズにおけるレディオヘッドはそんなトム・ヨークの言葉以上に大きな意味を持つ存在になっていた。テクノやヒップホップを当たり前のように聴いてる世代のジャズミュージシ

2023 003:Brad Mehldau - Your Mother Should Know : Plays The Beatles

ブラッド・メルドーがビートルズ曲集をリリースした。 ブラッド・メルドーはレディオヘッドやエリオット・スミス、マッシブアタック、ニルヴァーナなどの90-00年代ロックを何度もカヴァーし、それらが新たなスタンダードになるまで広めてきた印象が強い。その辺りはこれまでに僕も何度も言及してきた。彼が取り上げてきた楽曲が新たなスタンダードになり、後続のジャズミュージシャンに演奏されることでジャズシーンが変わっていった、とさえ言えると思う。

interview JOSE ARIMATEA - Brejo Das Almas:バイーア×モーダルの新たなアフロブラジレイロ・ジャズ

ブラジルのリオデジャネイロにあるホシナンチは今、最も面白いレーベルのひとつだと思う。 ホシナンチはシンガー・ソングライターでギタリスト、詩人で作家でもあるシルヴィオ・フラーガが2010年代に設立し、運営している新しいレーベルだ。リオに構えた自身のスタジオを拠点に、レーベル独自のサウンドを追求している。様々な作品をリリースしているが、レーベルのイメージを大きく高めたのは2019年から始まったレチエレス・レイチ関連作のリリースだろう。シルヴィオとレチエレス・レイチのコラボによる

¥250