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review is a diary

新譜のディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書きます。最低週1本くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ない…
ディスク・レビューのような感じで音楽に関するテキストを書いてます。更新は最低週一回。長いものはほぼ…
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2022年6月の記事一覧

2022 016:ジョン・スコフィールド - John Scofield

ジョンスコがECMと組み始めての2作目。正直、ジョンスコがECMってどうなのよ?というか、近年はアメリカーナ志向なんだからNonesuchの方が合うんじゃないの?と個人的には思ってました。 インパルスに移籍してからの『Country For Old Men』『Combo 66』はブルース、カントリー、ゴスペル、ロックンロール、リズム&ブルースに取り組んだ渋ーーいサウンドで、ユニバーサル・ミュージック・グループ内なんだから、好みど真ん中なドン・ウォズ=ブルーノートと組んだらい

2022 015:サム・ゲンデルを観た

サム・ゲンデルを見てきました。

2022 014:パスクァーレ・グラッソ - Be-Bop!

アルバムについては以下のインタビュー記事も併せて読んでみてください。

2022 013:レチエレス・レイチ & オルケストラ・フンピレズ - Moacir de Todos os Santos

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2022 012:メアリー・ハルヴォーソン - Amaryllis/Belladonna

実は近年のジャズ・シーンはギタリスト活況の時代で、ジュリアン・ラージやパスクァーレ・グラッソ、ペドロ・マルチンスなど、様々な才能が出ていている。それ以前からいたマシュー・スティーブンスやギラッド・ヘクセルマンも良作をリリースしていて、その意味でも面白い時代だったりする。その中でもメアリー・ハルヴォーソンは通の間で特に人気が高く、今やリリースするたびにそれなりに話題になる。 彼女の個性的な演奏はこれまでになかったタイプのもので、しかも、誰が聴いても、これは新しいと感じられるも

2022 011:ジュリアス・ロドリゲス - Let Sound Tell All

ジュリアス・ロドリゲスは2022年時点で23歳のピアニスト。名門ヴァーヴから『Let Sound Tell All』を発表した。ジュリアードで学んでいたが、ハイブリッドなジャズ系バンドのオニキス・コレクティブの活動に加わり、エイサップ・ロッキーのツアーに出るようになってから、大学を辞めたとのこと。まだ若いが、すでに華やかな話がついて回る程度には以前から業界内でも注目されていた逸材だった。そもそも2020年からシングルをリリースしていて、各種プレイリストに取り上げられたりしてい

2022 010:アンドレア・モティス - Loopholes

アンドレア・モティスに関しては以下のインタビュー記事もあるので、こっちも読んでもらいたいわけですが、とりあえず、面白いアルバムだったのと、彼女のこれまでの路線と大きく異なっていたのが興味深かったわけです。

2022 009:ブライアン・ジャクソン - This is Brian Jackson

最近リリースされたベテランの作品の中で特にグッと来たのは作曲家で鍵盤奏者のブライアン・ジャクソンのアルバムだった。 ブライアン・ジャクソンと言われてもピンとこない方に簡単に説明すると、70年代にギル・スコット・ヘロンというポエトリーリーディング/ヴォーカリストがいて、その盟友で右腕、というのが最もわかりやすいだろうか。 ギル・スコット・ヘロンはジャズやソウル、ファンクのサウンドをバックに語りとも歌とも取れない表現で言葉を紡ぎ、ラップの元祖的な存在としても語られる人。そして

2022 008:フローラ・プリム - If You Will

フローラ・プリムと言えば、ブラジル出身のヴォーカリストで、チック・コリアとのリターン・トゥ・フォエバーのメンバー。カモメのジャケでお馴染みの1972年の名盤に収録された「La Fiesta」が名曲になったのはフローラのヴォーカルがあったからに違いありません。 そのフローラが2022年に新作『If You Will』をリリースしました。 タイトルトラックはジョージ・デュークが2000年にリリースした『Cool』に収録されていた曲で、フローラは客演で歌っていました。 これが

2022 007:ライアン・ケバリー - Sonhos da Esquina

ライアン・ケバリーと言えば、マリア・シュナイダー・オーケストラのメンバーとしてお馴染みのトロンボーン奏者。 他にはカミラ・メザとやっているハイブリッドなサウンドのプロジェクトの“Catharsis”だったり、 ピアニストのフランク・ヴェステとのクラシック音楽をジャズミュージシャン2人×チェロで演奏する”Reverso” など、興味深い作品を発表し続けていて、ダウンビート誌の批評家投票では常に上位だったりと、大ヒットするような作品はないもののきちんと高い評価をされている。