見出し画像

無料添削デザインスクール #309 「SALEバナー」


添削

夏のSALEバナーですね。
爽やかな色合いですね。

■フィルター

背景にPhotoshopのフィルター加工がされていますが、基本的にフィルターはあまり使わないです。
使うとしたらノイズ入れたりするくらいかな。
Photoshopの使い方の教本にあるのは90%くらいは使いません。
よく使うのはマスクで切り抜いたり色調補正するくらい。
ほとんどはそのまま使わないで、加工に使う手段です。

ちょっと質感をつけたいときは、Photoshopで作るとどうしても偽物感が出るし、加工に時間もかかるので、素材があれば素材を使った方が早いです。

■文字サイズ

上下にある文字は小さくて読めないです。
がんばったら読めるサイズの文字を広告が嫌いな人間はがんばってまで読もうとは思いません。
興味がある人は読んでくれるのですが、まずは興味を持ってくれるように重要な要素を読みやすくする必要があります。

■枠

バナーに枠を入れる初心者の方が多いのですが、何かの教本に載ってたりするのでしょうか。
間を埋める手段として何か入れなくちゃというところから入れているのかもしれませんが、意味のないデザインというのはありません。
枠線を入れるなら、入れる目的が絶対に必要です。

現状だと枠線を入れることで余白を多く入れないといけなくなっているので、このエリアが無駄になっています。
枠線を取って文字を大きくした方がいいです。

もし入れるとしても少し枠線入れるだけでも十分主張できます。
枠線は強いので少し入れるだけでも十分強調には使えます。

■文字バランス

先にも書いた通り、文字が小さくて読めなかったりするので、そこを調整する必要があります。
メインの部分もガタガタしていて読みにくくなっています。

文字一つ一つにも理由があり、それに応じたサイズにしてあげると自動でまとまってきます。
何となく置くのではなく、なぜここに置くのかを考えて作るとまとまります。

すごい単純に考えると、必要な文字を並べます。
この中で重要度をサイズで分けます。

これだけでパッと見たら50%OFFのSALEを期間限定でやるんだということが分かります。

ちょっと並びを変えればそれっぽくなりました。
ただ、これだと面白みがないので、装飾などを追加します。

デザインは最初から最後まで作るということではなくて、90%はこういう文字の配置など、白黒の状態でレイアウトを作り込みます。
最後の10%がデザインなので、仕事の割合としては仕上げだけというイメージです。

レイアウトがかなり重要になってきます。
これをパパっとやってしまうデザイナーは重宝されます。
私の10社くらい転職した経験上、どこでも必要とされる技術です。

ディレクターでもできない人が多いので、要素まとめられると必要とされるし、デザイナーで芽が出なかったらディレクターへの道も開けます。

まとめ

連続で点sカウして気付いた依頼者の弱点は、要素の配置を何となく決めている風に見えます。
デザインにはすべて理由があるので、プロの方が作るものをもっと見て真似をして取り入れてみてください。

デザインテイストやデザインの方向性は間違っていないし、奇抜な色合いや面白い構図を作ろうとしているので、配置や作成技術を覚えるともっと面白いものを自由に作れるようになるはずです。

意外とこの「方向性」を出せない人が多いので、あとは技術がついてきたらいいものを作れるはずです。

デザイン添削のご依頼はTwitterから!

Twitterで投稿された作品を添削しています。
添削を希望される方はTwitterにハッシュタグ「#デザイン添削希望」を付けて投稿してください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?