見出し画像

無料添削デザインスクール #339「占いのオンラインスクールの生徒募集バナー」


添削

占いオンラインスクールのバナーですね。
何とも言えない雰囲気が出ていますね。

■雰囲気勝負

これ系のバナーは、雰囲気作りをしっかりしないととんでもないことになるんですよね。
「占い」と聞いて好きな人は好きなのですが、仕事と考えると「怪しい」が勝ってしまうのかと思います。
現状だと、怪しい方向のデザイントーンMAXなので、この方向で、このデザインで引っかかる…
引っかかるだと完全に詐欺バナーみたいな扱いですが、そんなユーザーが欲しい時はこれでもいいです。
きれいな女性が載っていますが、現状だと占いババを載せているのと同じくらいの印象です。
練習として、怪しさMAX、スピリチュアルなデザインで作るのも手です。

■雰囲気

別デザインを作るのであれば、デザインの仕事は

抱えている問題を解決すること

なので、

占いのイメージが悪いのでそれを変えてほしい。

という依頼が来る場合の方が健全な企業から来るかと思われます。

ちなみに怪しいバナーでもいいと思われるのですが、広告バナーには審査があります。
怪しいと落とされます。
そのリスクを負ってまで怪しい路線で勝負する必要はないようにも感じます。
なので、印象を変えて、クリーンな占いのバナーを作ってという依頼が一般的ではないかと思います。

同じ内容でも印象は大きく変えられます。
デザインには答えがないから難しいとも言われますが、ある程度の正解の方向性はあります。
間違った方向に向かわないように方向性を決めてから作るのは大切です。

■人物

それでもゴージャスに作りたい、ゴージャスだけど怪しさを取りたい。
そんな場合は、素材の怪しさを取っていくことです。

まずは、人物がAIで描いたイラストっぽいので、そこを変えるだけで怪しさはかなり減るはずです。
写真素材はデザインではかなり大きな役割を持っているので、写真素材を変えるだけで、写真素材が元々すごくいい場合は印象も大きく変わります。

それでも全体から出てくる怪しさには勝てないか…

作り込みの練習にはいいのですが、最近はこっち系の案件はあまりないので、アフィリ系の怪しい仕事が多い企業に就職したらためになると思います。

私も一時期こういう怪しいバナーを作る企業にいましたが、その時いたデザイナーの人はみんな「これはポートフォリオに載せられない」と転職するときに大変そうでした。
健全なデザイン作っていないと、それだけで審査で落とされる可能性もあるので、一般的な使いやすいデザインを作るのも重要です。
逆に怪しいデザインを全力で作れるデザイナーもそこそこ需要があります。
メンタル病むらしいですが。

修正

修正して頂いたので、こちらも添削させて頂きます。
スピリチュアルから抜け出せていないような感じがします。

■そのまま表現しない

デザインの前のコンセプトや方向性、テーマなど言い方は色々ありますが、それを考えて決めたものを「クリエイティブ」と言います。

一応の法則として、問題を抱えているものをそのまま表現しない。
新しいものとして見せるのが最低条件になります。

暗い部屋で水晶玉を見て占うのは、かなり昭和の考えかと思います。
テレビ番組でも占いをするのをたまに見ます。
全然暗くないし明るいイメージですよね。

つまり、怪しさを消しているんです。
イメージ転換をしているので、そこをあえてまた昭和の怪しい感じを出す必要性は感じません。

色味などを現代に寄せて作ってみてください。

■写真の色味

怪しさの条件として、作り手の技術不足も関係してきます。
お金の出せない企業は、安い金額で素人を使い倒すのでクオリティが下がります。
そういうところからも怪しさは出ます。

写真の色味なども現代風に調整してあげてください。

色味が濃かったり、彩度が高すぎていると素人っぽく見えます。
写真も流行みたいなのがあるので、他のデザインを見て真似るといいです。

同じ写真でも色味調整で印象は大きく変わります。

■怪しいデザイン

ここ全部怪しくなってます。
商材というか、詐欺サイトっぽいデザインになっているので、変えたいです。

ただ、商材やアフィリエイトの人にとっては、このデザインがいいということもあります。
怪しいデザインに引っかかる人というのは、そもそも詐欺にも引っかかりやすい人になるので…

ある意味でこの段階でターゲットの選別をしていることになります。
怪しいデザインでも注文してくる人は、かなり切羽詰まっているか世の中のことを知らない人になるので、詐欺師の言いなりになってしまうことが多いです。

デザインというのは、本当に怖いものです。

怪しいデザインで食っていくのも大変なので、健全なデザインを作れるようになるといいです。

デザイン添削のご依頼はTwitterから!

Twitterで投稿された作品を添削しています。
添削を希望される方はTwitterにハッシュタグ「#デザイン添削希望」を付けて投稿してください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?