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無料添削デザインスクール #229「セールバナー」

添削

何かのセールバナーということですね。
見た目を作る練習でしょうか。

■目的がないと難しくなる

添削の前に、何のセールバナーなのか仮でもいいので決めないと難易度は上がります。
デザインは100人いたら100人が違うものを作り、違うものを好きだという分野なので、何となく作ろうとすると無限にデザインの幅が出てきます。

今回のバナーだと、海、プールっぽいので夏だろうというのは分かります。
そこから、水着のセールなのか夏休みの旅行セールなのかが分かりません。

商品を決めて、ターゲットを決めるとデザインの案は多くても3つくらいまで絞られます。
この絞るところをちゃんとやらないとデザイン作る時も方向性が定まらないので難しくなります。

実際の業務でも曖昧な指示で作らないことがほとんどなのですが、たまに「先方も何作っていいか分からないからとりあえず作って」という雑な案件があります。
こういう時は作っても「なんか違うんだよなぁ~」という感じで修正が重なります。
デザインで色んなのを見せていくと方向性を自分で見つけて、最終的には全然違うところに着地するのがオチです。

一番デザイナーが疲れる仕事のやり方でもあり、リソースの無駄使いだと上司から怒られるので、最近では全くやりません。
方向性が決まっていないなら受注すらしません。

目的があるのがデザインなので、目的がないとアートになってしまいます。
デザインは何をすることかというと「問題を解決する」のがデザインです。
例えば今回のバナーが水着だったとすると、何でバナーを出すのかを考えると「売れない」「知名度がない」「価格が高い」などの問題を抱えているとします。

これをデザインだけでなく、ディレクターと戦略を考えてどう見せるかを決めていきます。
大抵は、バナー一個の依頼というのは少なく「売れないんです」という問題の相談があると、ECサイトが見ずらい、商品画像が汚いなどの多数の問題が出てきます。
それを総括して改修するのがWeb業界のお仕事です。
全て改修して、最終的な集客で使うのがバナーです。

バナー一個作るにもこんなに裏設定があります。
それを踏まえてデザインを作るのですが、商品や季節など、縛りがあればあるほど作りやすくなる、いいものができると言われています。
今回でいうと海縛りにするとか。

とにかく商品を決めて作るといいです。
自分で商品決めて文言も考えるとディレクターの能力も必要になるので大変です。
単純にデザイン作るのであれば、お題みたいなのを出している人もいます。
私もお題出しています。

こんな感じでバナーお題で検索すると見なさん作っているので、それを使うのも手です。
商品や方向性などをある程度出してくれているのでデザインに集中できます。

■デザイン添削

前置きが長くなりましたが、商品などは特にないということで、見た目だけ添削してみます。

■文字の大きさ

「SALE」という字は大きいので分かりやすいのですが、その下の「80%OFF」が小さくて分かりにくいので大きくするか色を入れるかするといいです。

■枠

初心者の方がよくやる囲みを入れるデザインですが、なくてもいい物が多いです。
今回のデザインは背景一面を海にしているので、それを活かしてあげるといいです。

枠がない方が海感が出ます。
そして、枠がないので文字をもっと大きくできます。
枠がなくなるとイラストなどのバランスも気になってくるので調整してあげるといいです。

スペースを埋めるために枠を入れていたのかもしれませんが、バナーができるだけギューギューに配置してあげるといいです。
余白とかを大きく入れる必要はないので、文字配置のバランスなどだけを気にしてあげるといいです。

先に伝えてしまうと、白文字だから見にくいからとシャドウを入れたくなると思います。
こういう濃いシャドウを入れると素人っぽくなるので、シャドウは薄く大きく入れてあげてください。

このくらいでも十分シャドウの効果は出ています。
シャドウは補助的な役割なので、シャドウだけで読みやすくなることはないです。
背景の写真を濃くしたり、その他の要素を使って読みやすくしてみてください。

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