見出し画像

無料添削デザインスクール #292「ひまわりイベントバナー」

イライジャ｜WEBデザイナー　デザイン添削おじさん

添削

ひまわりフェスティバルのバナーですね。
作り分けがうまいですね。

■バランス

イラストが入っているのですが、全体的にどこに重点が置かれているかが分からないので、パラパラとした印象を受けます。
イラストも小さいので原寸のバナーで見た時にそこまで目立たないです。

どれかひとつだけ大きく入れるなど、大小の強弱をつけてあげるとインパクトも大きくなり、分かりやすくなります。
ひとつのバナーの中で伝えられるのは、ひとつくらいなので、あまり情報を詰め込んでも伝わらなくなります。
「コレ」と決めた1テーマで作り上げると分かりやすいバナーになります。

■文字バランス

左上のは確実に読めないし読まれないですね。
「※この画像はイメージです」みたいな注意文だったらこのサイズでもいいですが、キャッチみたいな文字をこのサイズで入れるのはやめた方がいいです。

タイトルも黒文字が目立っていて、「東京　フェスティバル」に見えてしまいます。
デザインするときに避けたい「誤認」に似ています。

人間の目は不思議なもので、ひとつだけ違和感があるとそれを見てしまいます。
これは獲物を探す本能らしいです。

さらに密集しているものがあるとそれも見てしまいます。

これだとすごい目立ちます。

若干密集しているフェスティバルの方が目立ってしまいます。

さらに色味が薄いとフェスティバルの方が目立ってしまいます。
デザインは華やかに彩るというよりかは、視覚誘導など、メンタリスト的な要素が強いです。

■テーマを絞る

たまに使われる手法で、あえてメインに文字を思いっきりかぶらせる方法ですね。
そのワンテーマで思いっきりやりきると、もっとインパクトが大きくなります。

ちょっと年齢層高めのシックでモダンなデザイン寄りになっているので、そっちにしたいのであればもっとシックな雰囲気にするといいです。

ただ、部分的に見ると日付のフォントは丸かったり、上の文字の下にマジックでポップに線を引いていたりと、色々詰め込まれています。
ワンテーマに絞って作るとぶれないです。

それか、思ったよりもシックになってしまった…というときは「これはこれで1案として残して」かわいいのは別で作る。
という風に切り替えるといいです。

■主役

このバナーは主役の写真のインパクトが絶大なのでそれを活かしてあげるといいですね。
写真のインパクトが大きい時は、周りであまりごちゃごちゃしなくてもいいです。
日付がかぶってしまっているのが残念です。
丸いひまわりに丸い日付もぶつかっているので日付は右下か左上のスペースに入れてあげるといいかもしれないです。

■帯

帯を多用していますが、確かに文字を見やすくするのに使いやすい要素です。
線というのはまたメンタリスト的な話ですが、遮断するとか看板的な意味合いが強いので目立ちます。
事件現場の規制線とか道路の白線とか目立ちますよね。

その分、強すぎるというのも問題です。
主役のひまわりより帯が目立ってしまっているので、透過の調整や、文字サイズの調整などで、帯よりもひまわりが目立ち、文字が目立つようにしてあげたいです。
帯じゃなくて斜めの白いグラデーションでもいいのかも。

■色味

ちょっと夕暮れの写真なのかな？
背景にマゼンタが強くて夕暮れっぽくなっているのでちょっと色調補正してあげると昼間っぽくなります。

色調補正はデザイナーにとって必須技術なので絶対に調整しましょう。
特にバナーなどの単価が低い案件の場合は素材提供されないことも多く、支給されても素人がスマホで撮った写真とかが多いです。
それを加工して見栄えをよくすることも重要です。
加工しすぎて嘘になってしまうのはダメですが…

過去に某CM撮影で2月に咲いていない桜の木の下で有名女優さんを使って撮影をして、背景全部CGで桜を咲かしていました。
言われても気づかないくらい自然なCGでした。
まぁ、いつか咲くから嘘ではないかな…
梅の木を桜にしたら問題ですが。

デザイン添削のご依頼はTwitterから！

Twitterで投稿された作品を添削しています。
添削を希望される方はTwitterにハッシュタグ「#デザイン添削希望」を付けて投稿してください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？