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無料添削デザインスクール #86「カフェスタッフ採用バナー」

添削

カフェスタッフを募集する求人バナーですね。
男らしいバナーですね。

■全体の雰囲気

フォントは雰囲気作りに重要な役割を持っています。
写真がシンプルな良い写真なのですが、周りの文字などがシンプル系ではないので、統一感がなくゴチャゴチャしているように見えます。

まず最初にデザインの方向性を決めてからデザインは作ります。
もし、このすごい太いゴシック体のフォントを使うの前提だとしたら、写真も変える必要が出てきます。

まずは方向性に合った素材やフォント選びからするとまとまりが出てきます。

あと、メインのテキストを全部英字にしていますが、日本人は英語をネイティブに読めません。
英字は装飾の一部と考えて、読ませるものではないと思った方がいいです。

「Wanted」は指名手配という意味もあったりと、違った意味になってしまうこともあるので、英字を使う時は気を付けましょう。
国内のバナーだったら母国語で作ると無難です。

■方向性の決め方

方向性の決め方は、言語化して~とか難しいことをしなくても大体はすぐに出せます。
google、ピンタレストなど、画像検索をするサービスで対象の商品を検索しましょう。

「カフェ」で検索すると、大体上記のような画像が出てきます。
何も考えずにこのあたりのデザインに合わせれば間違いはないです。
その他に先方からデザインの要望があれば、それも組み入れてあげるといいです。

画像検索=よくあるデザイン=みんなが思い浮かべる物

みんなが思い浮かべないデザインにすると、一瞬で何の商品なのか理解するまでに時間がかかります。
できるだけ、その商品が持っている雰囲気を活かしてデザインするとズレの無い統一感のあるデザインになります。

「ありきたりなものは作りたくない!」という人もいますが、我々はデザイナーでありアーティストではありません。
問題解決するのが目的です。

ありきたりなデザインを素直に作れるスキルを持っている人も少ないです。

■文字内容から方向性を決める

バナー以外の広告、チラシ、WEBサイトを作る時も内容のテキストは読みましょう。
読まないと誤字に気づかないという問題もありますが、内容によってデザインも変わってきます。

今回の文字を読むと、優しい感じの文章です。
それに対して太いゴシックで「WANTED」だと、イメージが違います。

「カフェスタッフ今すぐ来い!」
「コーヒー界の海賊になろう!」
「おれのコーヒーが一番うまい!」

こんな内容だったら太いゴシックで「WANTED」でもいい。

先方からデザイン指示があまりないことも実務ではよくあります。
先方もどんなデザインにしたらいいのか分からないという時もあります。
デザインの指示がなくても、内容に合わせてデザインを組めることも重宝されるスキルです。

■デザインと色合い

先ほどの画像検索で色味も分かります。
現在は黒系に原色に近い黄色を使っています。

原色系はスポーツなど力強いデザインの時に使われます。
コーヒーはどちらかというと、リラックスする時に飲むものです。
もっと柔らかい色合いにしてあげるといいです。

少し色味を変えるだけでも雰囲気は大きく変わります。
色もデザインの内なので調節してみてください。

■文字要素は少なく

バナーはじっくり見るものではありません。
スマホゲームやブログを見ていたら、広告出てきますよね。
じっくり見る人もいますが、ほとんどの人が広告はウザいとスキップ押したり、見ないですよね。

バナーを見る時間は長くても4秒、短いと0.4秒と言われています。

この短い中で興味を持ってもらう必要があります。
デザインができることは実はすごく少ないです。
カッコよく作ってもキャッチがダメだと全然効果が出ない。

逆にデザインダサダサでもキャッチがいいと効果が抜群という時もあります。

一瞬で理解してもらうためにも、テキストは少なくて強いものを用意するといいです。

箇条書きにする場合は、3つに絞るといいです。
3つならギリ読んでくれるかな~という感じです。
本当はひとつがいいんだけど…

本来であれば、この箇条書きで書かれている4つの中から、どのターゲットに向けるかを1つ決めて、それに合わせて文言とデザインを組んでいきます。

・コーヒーの香りが好き
コーヒーすきをターゲットにするなら、コーヒーらしさを前面に出して「コーヒーの知識が学べるバイト」とか言えば興味が出そう。

・カフェで働いてみたい
カフェに少しあこがれのある人向けに若いオシャレな人を出して「オシャレになったと言われるバイト」

などなど、方向性は無限なので、それを全部入れるのではなくてターゲットを絞って作ると良いデザインになります。

先方は全部入れてと言ってくることが多いです。
20~60代にウケるデザインとか言われます。
人類史上そんなデザインで売れたことはないので、ちゃんと絞りましょう。

■写真にデザインを加えない

よく見るとラテアートの手元だけ囲っていますね…
あまり加工はしない方がいいです。

素材であればどんなデザイン加工をしても良いものですが、あまりかっこよくなった試しがないです。
Photoshopでいらない物を消したり、色味を調整したり、画像加工はしますが、写真にデザインを加えることは基本しません。

もし、写真がカメラマンの人が撮ったものだったりしたらクレームにもなります。
文字を上に載せるのはギリOKだとしても、デザインを加えるのは別物です。

スパッと切らずに手元だけボヤっとグラデーションで明るくするとかだったらいいかもしれないです。

■ボタンデザイン

ボタンが取って付けたようなところに置かれているだけなので、ボタンも一緒にデザインしてあげてバナーと一体化させましょう。

浮いてしまうくらいならボタンは無くてもいいです。

矢印が大きすぎるので、文字とのバランスを見て調整してみてください。
ボタンデザインもそれほどバリエーションが多くは無いのですが、良いデザインを作る人は様々な調整をしてデザインしています。
それを真似て作ってみてください。

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