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無料添削デザインスクール #318「プログラミングスクールバナー」


添削

プログラミングスクールのバナーですね。
女性らしいかわいいデザインですね。

■どこを見せるか

他の添削でも書いていますが、バナーはパッと見て判断されます。
タイパのおかげで見られる時間は年々短くなっていて、10年ぐらい前で0.4秒だったのが、今では0.1秒くらい…つまり見られていないに等しいです。

好きなアイドルの動画見てたのにいきなり広告が入ってイライラした経験があると思いますが、広告は華やかに見えますが、すごい嫌われているものです。

その嫌われ者を見てもらうために工夫するのがデザイナーのお仕事です。

さらに、見た目だけでなく、パッと見た瞬間に内容も伝えないとダメです。

パッと見た感じだとここが目立っているように感じます。

実践型のプログラムで充実しているという内容が伝わってきますが、会話で考えてみると違和感が出ます。

「180日間の実践型の学習プログラムいかがっすか?」
「え?何ですか…警察呼びますよ!」

いきなり内容で振り向かせる、興味を持ってもらうのは難しいです。
内容が「180日間無料体験!」とかだったら大きく見せてもいいですが、まずは「何の?」をしっかり伝えたいです。

この中にも「未経験からシステムエンジニアを目指すあなたに」と書いてあるので、潜在的にエンジニアへの転職を考えているターゲットが振り向くワードをまず大きく見せて興味を持ってもらうといいです。

多少文字を短くしても潜在的に興味がある人は「カクテルパーティー効果」で気付きます。
「未経験からシステムエンジニア」
「未経験からエンジニア」
まずはここで「あ、私だ…」と思わせたらこっちのもんです。

何を伝えるかを考えて全体の文字バランスを調整してみてください。

■年齢を合わせる

実際の業務でもよく「写真の人物がターゲットの年齢と違う」ということで差し替えることがあります。
年齢なんて関係ない!とかジェンダーレスとかで騒がれそうですが、意外とデザイナーは当たり前のことを当たり前に言えることも重要です…

オブラートに包んで言えば、全体のデザインに対して、この女性はちょっと年齢が高いように感じます…

依頼がポップなデザインということで、人物もポップな印象の人を入れるともっと全体的に華やかになってくるはずです。

限られた素材から探しているとちょうどいい年齢の女性を見つけるのは、有料素材でも大変です。

■背景と文字

背景と文字の読みやすさに悩んでいると書かれていましたが、ポップなデザインにするためにポップな柄や模様を入れるのはあまりしないです。

どんなに周りを飾っても土台になるのは文字のフォントなどの影響が大きいです。
「ポップ」というのも幅が広いので、どのポップにするかでも迷いますが、全体的に堅いように見えます。

直線的に構成されているのと文字もゴシックが目立って、ポップというより堅実なスクールというイメージが強いです。

模様などに頼らずにフォントや置き方だけでまずポップさを出して、それでも足りなかったら模様などを追加してアクセントにする。
この順番でやれば加減も分かりやすいのでやりすぎないです。

ちょっと文字を斜めにして、装飾を手描きっぽくすると柔らかい感じになります。
そんなに大きなことではないものを組み合わせて最終的に全体的にポップにしていく感じです。
やり過ぎたら部分的にやめてポップさを減らしたり調整します。

柄などを入れるのは、簡単にポップさが出せるようで、チープ感も出るので入れどころがすごく難しいです。
参考デザインを何個も見て、うまい入れ方を入れている人のを勉強してからでないと難しい要素です。

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