読んだ本20140820 「ずらり料理上手の台所」お勝手探検隊・編
夏休み、叡電というローカルな電車に揺られ、京都の恵文社さんに行ってきました。
観光地とは離れたのどかな場所ですが、知るヒトゾ知る、本好きの聖地だそう。
心地いい薄暗さに静かでひんやりした店内。古い木製の台に控えめに並べられた本達に、入った瞬間「うわ、めっちゃ好き〜…」。
ヴィレバンのように一冊ずつ説明が書いてる訳じゃないんだけど、棚ごとにテーマが見えてくるのがとても楽しく、いつまでも眺めていたい。
旅先だから重いと大変…と厳選する中で、これは持って帰りたい!と私の心をつかんだ一冊がコチラ。
お料理研究家やライターさんたちのこだわりの台所を紹介する本。味のある写真もかわいいし、たくさんある道具の中でこれをフューチャーするか…ってセンスもおもしろい。
最近実家を出てからキッチン道具を自分で買うようになったけど、最新の便利グッズに惹かれたり、味のあるお皿も気になったり、統一性なく揃えていたけど、ここで紹介されている人たちは、本当にいいものを、キッチンに置いてなじむか、どこが定位置になるのか、吟味して吟味して集めているみたい。そうして使い込まれ手入れされた精鋭たちが並ぶキッチンはとても芸術的。
あと印象的だったのはみんな台ふきんにこだわりがすごい。銘柄とか、毎日洗濯板で洗ってるとか、あと専用のせっけんもあるみたい。いい道具はきっといい値段するし、そもそも料理全然しない私には選べない気がするけど、こういうちっちゃいところから初めていこうかなぁ。
しかも「お勝手探検隊・編」ってなんだそりゃ。よくみると「クウネル」って雑誌の連載をまとめたものみたい。これもチェックしてみよう。
道具ひとつでも、使い込みながら手入れをしながら共に生きる。
それはきっと、毎日を丁寧に生きること。
私もそんな生き方をしたいなぁと思った一冊でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?