シドニー旅日記 1日目
久しぶりの海外旅行が実現!初めての南半球、オーストラリアのシドニーです。無事到着したので、旅日記をお送りします。
ドキドキの申告
オーストラリアへの入国を前にして、機内でオーストラリア政府の要請によるものという映像が流れた。オーストラリアの独自の自然や生物を守るため、動植物の持ち込みを固く禁じる、ということで、乳製品や卵、果物や野菜は入国時に申告して検査を受ける必要がある。
事前にガイドブックで読み、缶詰やレトルトは大丈夫、と知っていたので問題ないと思っていたのだが、繰り返し「迷ったら申告を」と言われるので、申告する列に並んだ。というのも、出発直前に缶詰以外の食品を入れてしまったのだ。たまたま家にあった「干し芋」。これは没収かもしれない、と思いながら缶詰類と一緒に干し芋を取り出して見せると、問題なかった。係の女性がまず缶詰を確認し、私が説明するより早く「TUNA」と頷き、続いて芋のパックを手に取り、「スイートポテト」と説明すると、OKのスタンプを押してくれた。
シドニー空港は、きれいでロビーにあるカフェもおしゃれ。掃除したばかりだったのもあるかもしれないけれど、トイレがゴミ一つなく清潔感がある。空港からは「エアポートリンク」という電車で街中まで出た。少し歩くけれど、空港直結でエレベーターでホームに降りれるので便利。
Central駅まで12分、私が目指すMuseum駅まで15分。ちなみにIC乗車券のOpalを購入しなくても、クレジットカードで乗車することができた。
私が降りたMuseum駅は駅名の表示や構内がなんだかかわいらしい。スマホで写真を撮って外に出ようとすると階段。怯んだところ、駅員さんが後ろから「リフト(エレベーター)は奥だ」と言う声が聞こえた。私に言われたのか、私の後ろから来ていた二人づれの女性に向かって言ったのかは分からなかったけれど。方向音痴の私だが、Googleマップで確認し、通り名を確認したら、すぐにホテルが見つかった。
お昼前の到着だったものの、部屋に入れたので助かった。飛行機ではあまり眠れなかったけれど、半端に寝るよりも一息ついたら出かけよう、と思ったのだが、休みまでに終わらなかった仕事の雑務を終わらせておかないといけない。ついでにシャワーを浴びたりお茶を飲んだり、そうこうしていると15時になってしまっていた。
植物園とオペラハウス
午後から行ける場所として、美術館に行くか植物園に行くか、と考えて、植物園に行くことにした。英会話スクールで「オーストラリアに行く」と話したところ、ワーキングホリデーに行ったことがあるというマネージャーさんが「植物園がいいですよ」と教えてくれたので行ってみたいと思っていた。
植物園まで電車に乗るか歩くか考えて、歩いて街の雰囲気を見てみよう、と思った。ハイドパークの中を突っ切って歩く。ちょうど学校帰りらしい制服姿の中学生くらいの男の子たちが列になって帰っているのを見かけた。
ハイドパークはきれいな花壇や噴水があり、たくさんの人が芝生の上で寛いでいる。ニューヨークやロンドンもだけれど、街の真ん中にこんな大きな公園があるのはいいなあ、と思う。
王立植物園(Royal Botanic Garden)は海辺にあり、広大な敷地にいろいろな木々や花々が植えられている。ガイドブックによると、世界中から集めた8100の分類群を超す植物があるという。最初にバラ園を抜けて歩いた。バラは少し枯れ始めていたけれど、いろいろな種類が咲いている。
バラ園を抜け、カフェでちょっと休憩してから海沿いの道を歩く。対岸にオペラハウスとハーバーブリッジが見えた。地図に「Mrs.Macuquarie’s Point」とあるので、そこを目指す。イギリスの植民地時代、ニューサウスウェールズ州の総督として赴任したラクラン・マックォーリーの夫人が気に入った場所で、散歩の途中に休めるように砂岩を切り出して作られた椅子が残っているという。ガイドブックによると、婦人はここでイギリスからの船が入ってくる様子を眺めていたという。遠く離れたイギリスを懐かしんでいたのだろうか。
暖かい日で歩いていると汗が滲む。ワッフルコーンのソフトクリームを買うと6ドル。オーストラリアは物価が高いと聞いていたけれど、それに加えて円安。今のレートで570円くらいだから、なかなかの金額だ。でもこれはおいしかったです。
公園を歩いているとジョギング中の人とすれ違う。オペラハウスまで歩き、外から写真だけ撮った。オペラハウスの前に牡蠣の殻を積み上げたアート作品があったのが面白かった。
海沿いのバーは大勢の人で賑わっていて、ワインやビールのグラスを手に楽しそう。私も一杯飲んでいきたかったけれど、ソフトクリームがお腹に溜まっていて断念。この辺りは海辺にシーフードを食べさせてくれるバーが並んでいて、オイスターの文字に惹かれた。
そこからまた歩いてホテルに戻る。ちょうど夕方の帰宅ラッシュに入った頃みたいで、仕事帰りの人たちとすれ違いながら歩いた。
つづきはまた。
(Text&Photo:Shoko)
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