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ウナギの罠/ヤーン・エクストレム

「スウェーデンのディクスン・カー」と称された、ヤーン・エクストレムによる不可能犯罪の名品!
ウナギ漁のための小部屋のような仕掛け罠のなかで、地元の大地主の死体が発見された。
入り口には外から錠がかけられ、鍵は被害者のポケットに――
そう、完璧な密室殺人だったのだ。
さらに、遺体には一匹のウナギがからみついていた! 
被害者をめぐる複雑な人間関係、深まる謎また謎……

1960年代のスウェーデンに、こんな不可解な密室殺人が眠っていたとは……。ウナギのように「つかみどころ」がなく、解決不可能に見える奇怪な現場の状況。
ディクスン・カーも青ざめるほどの「つなわたり」のトリックに?然、そして呆然。
――折原一氏(作家)

【感想】
変なタイトルと表紙。何と言ってもウナギだ。ウナギが気になってしょうがないが,結構な本格推理。狭い関係の中で,地主と借主,年寄りの地主と若い娘の結婚,その他交錯する恋愛関係。川に取り付けられたウナギの罠というのが3m×2mもあるでかいもので,そこが密室になるという。密室トリックはへぇーというようなもので,何から何までめずらしい。まぁ,これがいいのかどうかは別にして。密室本格推理だが,どうも毛色がひと味違う。うな丼が食べたくなる1作(*´ー`)。まずまずと思う。

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