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裏切り/シャルロッテ・リンク

スコットランド・ヤードの女性刑事ケイト・リンヴィルが休暇を取り、生家のあるヨークシャーに戻ってきたのは、父親でヨークシャー警察元警部・リチャードが惨殺されたためだった。名警部だった彼は、刑務所送りにした人間の復讐の手にかかったのだろうというのが地元警察の読みだった。激しい暴行を受け自宅で殺されていた父。いったい誰が、なぜ……? 本国で160万部超の大ベストセラーとなったドイツミステリの女帝による傑作。

相関図

【感想】
 女性刑事の父親,元刑事が惨殺され,その謎を追い出す。一方で養子の息子を得た母親と実の母親とその犯罪者の彼氏との話が並行して描かれる。
女性刑事のかっこいい話に見えるが,39才独身,離婚歴ありの女性のもやもやと,不妊治療が上手くいかず養子を迎えるも,どうしようもなく男にいいなりの実母に振り回される女性の,これまたもやもやが書かれている。女性作家ならではだなぁ。
ところでこの本もなんと登場人物表がない。下巻へ

 監禁され,置き去りにされる家族,警察は手掛かりを追うもなかなか到達せず。そのうちに主人公も捉えられて監禁されるという。作者が好きなのかもしれないが,監禁ものって話が進まないんだよな。終盤はようやく話が動いてきて,確かに「驚愕の展開」ではある。ちょっと変わった筋立てで,両者結婚が破綻した中年の刑事が先行きどうなるのかも,気になってきた。
次作を読んでみます。



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