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制裁/アンデシュ・ルースルンド, ベリエ・ヘルストレム/訳:ヘレンハルメ 美穂

北欧ミステリ最高の警察小説〈グレーンス警部〉シリーズ第一作
凶悪な殺人犯が護送中に脱走した。市警のベテラン、グレーンス警部は懸命にその行方を追う。一方テレビの報道を見た作家フレドリックは凄まじい衝撃を受けていた。見覚えがある。この犯人は今日、愛娘の通う保育園にいた。彼は祈るように我が子のもとへと急ぐが……。悲劇は繰り返されてしまうのか? 北欧ミステリ最高の「ガラスの鍵」賞を受賞した人気シリーズ第1作。著者本人による改稿を反映した決定版。

相関図

【感想】
護送中の幼児殺害犯の逃走,さらに犠牲者が出る。その復讐に向かう父親。ジャーナリストと元服役囚の共作だそうで,リアルさは伝わってくる。スウェーデンでは死刑はなく,以前は17年立つと殺害者も社会に戻ってきたそうで,そうした犯罪者に対する対する私的,法的な問題を書いている。北欧ミステリーは子供に対する犯罪,性犯罪とかよく書かれるようで,話は暗い。結末も暗い。シリーズ物で,プロローグというところ。

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