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イスタンブールの群狼/ジェイソン・グッドウィン

【アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞】
オスマントルコ帝国近衛新軍に衝撃が走った。四人の士官が突然姿を消し、次々に惨殺死体で発見されたのだ。スルタン隣席の閲兵式を間近に控え、早期解決をもくろむ司令官は、聡明で鳴る宦官ヤシムに調査を託す。死体が指し示すのは、近代化のために抹殺されたかつての最強軍団イェニチェリの残党だった。背後には不穏な動きが見え隠れする……歴史ミステリの傑作

【相関図】

【感想】
イスタンブール,オスマントルコと聞くと異国情緒たっぷりで,1600年代のトルコが思い浮かんで読み始めたが,これは割と近代で1850年くらいの設定だった,残念。探偵は宦官,宮廷に使えるだけでなく市井にも出入りしているという,このあたりの立ち位置がよく分からず。オスマントルコの歴史事情は知っておいた方がよいのだろう。推理小説としてはそれほど,びっくりする物でもなく,歴史物語として読んだ方がよいかも。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。


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