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金継ぎ

 EleutheriaのYUUCAです。
趣味の金継ぎについて記していきたいと思います。
今は亡き母が大事にしていた食器を昨春割ってしまった。あまり食器を割ることはないのに、よりによって割ってしまったのが思い出深い食器だったこともあり、前から興味があった金継ぎを習うことにしました。
せっかく習うのであれば、本格的な修繕で金継ぎができることでないと意味がないと思い探していたところ、「本格金継教室」をみつけ昨年5月から習い始めました。

ハプニング

 お稽古初日、割れた器や他にも欠けていた器や花瓶を持って、意気揚々と教室に向かってあと数歩で扉というところで強風が吹きました。かぶっていた帽子が飛んでしまうと思い、持っていた段ボールから手を放し帽子を押さえた瞬間、ガッチャーンと大きな音が響き、やってしまった。割れた器はさらに割れ、欠けてた器も割れてしまい、花瓶も粉々に。。。
今から治すからと自分に言い聞かせ、動揺を隠しきれないままのスタートになりました。

金継ぎとは

 割れや欠け、ひびなどで破損した部分を主に漆と金などの金属粉で直す日本伝統の修復技法のことです。金粉などの金属粉を蒔いて仕上げをすることで、継ぎ目が新たな模様のようになり、世界にひとつしかない味わい深い特別な器になります。
 実際の工程は、漆に小麦粉や木粉や土などを混ぜ、くっつけて乾かし、削って塗って乾かしの作業を繰り返し、ベースが整ったらようやく金粉を蒔き、乾かし紛止めして磨いて完成となります。とても手間がかかるけど、修復していく過程やまた新たな姿で蘇った器を使えることに喜びを感じる。
 私が習っている先生は、蒔絵師の古田一先生。とても気さくな方で、惜しみなく技術を教えてくれる。また褒め上手で、フォローも丁寧にしてくれるので、安心して習うことができます。

今後の展開

 習い始めてほぼ1年、初日に粉々にしてしまった器たちの修復がほぼ終わりに近づき、今取り組んでいることは、お弁当箱作りとはちみつ用スプーンの制作。お弁当箱は、白木の曲げわっぱに漆で加工しています。はちみつ用スプーンは、木片からスプーンを掘り出し、漆塗りをしていきます。
はちみつ用のスプーンは、今後販売を予定しています。
また途中経過を含め報告します。


金継ぎ|金紛で蒔いた器


銀継ぎ|銀粉で蒔いた器


銅継ぎ|銅紛で蒔いた器


色漆継ぎ


色漆継ぎ

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