人造人間メトセラが夢見た創造性の彼岸「黄金の舟歌」
あらすじ地球は既に滅亡し、人類という種の存続は第二の故郷を探して宇宙を漂流する方舟に託された。この方舟には一〇万人分の胚子が超低温で冷凍保存されており、それとは別に、新天地で文明の礎を創り上げるために地球から選出された三〇〇人の技術者と科学者が長々期睡眠槽で深い深い眠りについている。それら一〇万三〇〇人分の人命と舟の管理を任されていたのが、人造人間メトセラだった。彼は非常に長命にして聡明、その脳は狂気とは完全に無縁の筈だった。しかしいつしか彼は夢を見始める。私の神は、ここに眠