41 「学校の先生」が行う部活動指導とは

今日は高校野球の地方大会を見に行った。
両チームとも彼らが中学生のころ関わった生徒たち。4月に入学したばかりの一年生が半分いるチームと、部員数40名程度のチームとの試合だったので、力の差は歴然だった。春大会だからまだ夏がある。とはいえ、彼らがどういう気持ちで「終わり」を迎えられるようにすることが、僕ら「学校の先生」が行う部活動指導なのだろうか。
僕にとっては、そのことをまじまじと考えさせられた試合だった。


次のステージを今から考えている子、みんなで楽しくスポーツを楽しみたい子、中学から野球をはじめる子、いろいろな生徒がいるチームで「ちょっとダラダラとしたキャッチボール」を見たときにどう声をかけることが最善なのだろうか。卓球か野球かで迷う生徒たちがいて、その子たちの多くは卓球を選ぶ現代において、野球のおもしろさをどうしたら伝えられるだろうか。そして、その過程において僕らは何を手放す必要があるだろうか。そんなことを、今日は副顧問とたっぷり対話していた。

僕が考えたのは、次の5つ。
①相手との駆け引き(騙し合いや予測)
②打つ
③カバーリング
④連携プレーによるアウト
⑤気持ちよく空振る

この中から、中学校から野球をはじめた子たちも感じられて、高校でも続けようと思う気持ちにつながるのはどれだろうか。そして、この僕が指導できるもの。

どんなに大差で負けてもいい。たった1つのプレーでも、みんなが驚くような、自分の人生の糧となるようなプレーができるようサポートするのが僕らの役割だ。
明日も部活動。がんばろう。