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95 一旦手放すことで本田圭佑さんのようにポジティブになれる。いや、さすがにそこまでは無理かw


本田×為末×茂木の鼎談で、こんな場面があった。
為末さん)そのとき悩んだんですよ、100Mが好きだったので。
好きなことよりも世界の上に行けそうなことなんだろうと悩んだんですよ。それでハードルを選んだんですよ。
陸上からだとハードルか三段跳びしかなかった。

本田さん)僕の特徴と外部的環境を見比べて、僕もすごく刺さったのが、フォワードで僕もやれるならやりたかった。ブラジル代表のロナウドがすごく大好きで、小さい頃めちゃくちゃ好きだったんです。そのあと、好きになったのがジダンだったんです。ロナウドは自分には無理だな、と思った。ジダンもただものではないが、ただスピードとか身体能力に特化せずに、判断とかいろいろな複雑性で勝負しているのがジダンだったので、その頂点だったら目指すことには価値があるのではないかと考えて、ポジションを1個下げたんです。ジャマイカ人と100Mだけで勝負するよりちょっと複雑性があった方が勝てる可能性があるのではないかという理論で元々パスをもらう側だけじゃなくて出すことにも自分の特徴を感じていたので両方生かせるのではないか。

(終了)

僕は為末さんも本田さんもアスリートとして好きだ。
2人とも何かを一旦諦めている。一旦手放すと、「だったらどうしようかな」とポジティブになれる。2人は諦めることで、成功を手にしている。
僕はスーパーティチャーのように、みんなを惹きつけて、なおかつ思考の流れを邪魔せずに授業する技術が残念ながらない。きっと、これからもそのスキルは身につけられないだろうな。僕の弱点は、目線を全員に向けて話せられないこと。
だから『学び合い』をしている。『学び合い』なら1対1で、その子に合った対応をしてあげられる。誰に向かって話しているか分からない言葉を教室の中で言うのがしんどくなってしまった。『学びあい』をしている理由は「学びやすさ」全面に考えて授業している、と言いたいところですが、そこには僕自身の課題を含めた「教えやすさ」が多分に含まれている。

参観者がいるだけで、いろいろな感情が引き出されてくるから不思議だ。