見出し画像

181 10種類のかつらを用意しよう

僕が所属しているNPO法人School Voice Project では、教職員と学校応援団のためのコミュニティがあります。

エンタクでは、メンバーの日々の実践を交流する「実践シェア会」があったり「今夜は深い話をしよう」などサークル活動も充実してきました。その中のひとつに「はじめましてandあらためましてミーティング」というものがあります。これは、エンタクのメンバーの交流の場であり、話したいことがあれば、みんなに聞いてもらう場です。

2月のはじあらミーティングでは、こんなことが話題になりました。
それは、ある先生が「10種類のかつらを常駐している」でした。そして、今回のはじあらミーティングの金言は「レインボーかつらをかぶって、教室で笑い合おう。ただ学校に来て、みんなで笑って帰る。そんな時間の大切さが年々増していませんか?」でした。

この話を聞いて、いじめ・不登校指導のスペシャリスト千葉孝司さん(北海道音更町)が、以前セミナーでこんなエピソードを教えてくれたことを思い出していました。

家庭訪問しても会うこともできない子がいたときに「かつらを被ってインターホン押してみなよ」と後輩教師にアドバイスしたそうです。本人には会えなかったけれど、お母さんが子どもに「今日は先生、こんな格好で来てたよ」とイラストを描いて教えていたそうです。そうすると、最初はあまり興味なさそうだったのに何回かかつらを変えて家庭訪問していると、本人が玄関に出てくれた日が訪れたそうです。

やはり苦しい時に自分を救ってくれるのは、笑顔とユーモアなんですね。