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ウアンルアン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

こんにちは、ゾウの村の住人です。
昨日、今日はゾウの村でガーンガティンという仏教の行事が行われています。稲刈りを終え、オークパンサー(出安居)も迎え、これからしばらくゾウたちの仏教行事の仕事が増える時期になります。

今月はゾウ祭りもあるので、ゾウたちも少し忙しい日々です。
今年のゾウ祭りについては以下の記事で紹介しています。

さて、この記事では失業ゾウのウアンルアンを紹介します。

ウアンルアンは、28歳のメスのゾウです。

コロナ前まではチョンブリー県の観光施設で、所有者のトンさんの息子さんと働いていました。コロナ禍で観光客がいなくなり施設が一時閉鎖することになり、収入がなくなったためトンさんの元へと戻ってきました。

トンさんは79歳と高齢なので、コロナ禍では世話をゾウ使いのボーイさんに任せることにしました。ボーイさんはご夫婦でライブ配信やオンライン果物販売を行い、ウアンルアンの食費を賄おうとしました。

ですが、ライブ配信や動画配信をするには、SNSの様々な機能を使いこなすための知識や技術が必要で、収益の受け取りも煩雑な手続きがあり、なかなか思うように使いこなせませんでした。
そのため、今はほとんどソーシャルメディアは使っておらず、他のゾウたちからの支援に頼っている状態です。

今後については、再び出稼ぎに出ることも考えているものの、一緒に出るゾウ使いや受け入れてくれる施設を探さなければならず、いまはまだ様子を見ているということでした。

以下、トンさんからのメッセージです。

「ソーシャルな世界のことがわからないので、出稼ぎに出ている親族の収入に頼って生活をしています。こういうゾウにはファンがつかないのです。悲しいことに。ひもじい思いをしていても、誰も気づいてくれません」

ボーイさんの個人Facebookでウアンルアンの様子を見ることができることがあります。投稿は公開されているので、友達申請は不要です。

また、ボーイさんたちの努力の跡は、YouTubeチャンネルから見ることが出来ます。

ソーシャルメディアの活用が難しいということだったので、個人的な支援などをご検討頂ければ幸いです。

現地の失業ゾウ調査・支援チームでは、ウアンルアンのようなソーシャルメディアを活用出来ないものの困難な状況にある失業ゾウたちの支援を引き続き行っています。もし支援にご協力いただけるようであれば、noteのサポート機能からお願いいたします。
現在行っている支援や、「元失業ゾウ」についてはこちら↓をご覧ください。

また特に困難な状況にある失業ゾウに対する支援として、有料記事も公開しています。所有者へのインタビュー動画なども視聴出来ますので、ぜひ購入頂ければと存じます。手数料を除いた全額を、失業ゾウに寄付します。

ソーシャルメディアを活用することが難しいゾウや、特に困難な状況にあるゾウについては、寄付金による応援も受け付けております!noteのサポート機能をご利用ください。

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