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マリ | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [014]

サワディカー!ゾウの村の住人です。
今年に入ってからオヤジもTomokoも体調が悪かったり立て込んでいたりと、コンスタントに更新が出来ていません。そん中、今日も私たちの失業ゾウ紹介記事を読んでくださってありがとうございます!

今回紹介するのは、スリン県の失業ゾウ、32歳のマリです。
前回もマリでしたが、ここで紹介するのは別のマリです。

マリは、コロナ前までは所有者のエットさんと一緒にスラタニー県の観光施設で働いていました。
しかし、観光施設が閉業することとなったため、エットさんの地元であるスリン県に一緒に戻ってくることとなりました。
エットさんにはもう一頭世話をしなければならないゾウがいるため、現在は親戚のタムさんがゾウ使いとして面倒を見ています。

マリのYouTubeチャンネルでは、タムさんとマリの日常生活が映し出されています。特にタムさんがひたすら掃除をするこの動画では、ゾウ使いが実際にどのようにゾウの世話を行っているのかを見ることが出来ます。
掃除するタムさんのことなどお構いなしな様子のマリ。こんな姿に二人の信頼関係が見えたりしますね。

さて、スリン県に戻ってから、エットさんもタムさんも十分な土地を持っていないため、マリの主食となる多年草を含めてほぼ全ての食糧を外部から購入することで賄っているそうです。
そのため、タムさんの奥さんと協力しながら、オンラインで果物を販売して食費を稼いでいるとのことです。YouTubeチャンネルで過去の果物販売の様子の動画もアップされているので、気になる方は観てみてくださいね!

ただし、オンラインでの果物販売のみでは、購入出来る多年草の量が十分ではないため、マリの健康のために多年草を確保するにはどうしたら良いか頭を悩ませているそうです。

以前、家で日差しに晒され続けていたマリのことを心配してゾウ舎を建設する計画を立てていたところ、YouTubeなどでマリの動画を観てくれているファンの方々が寄付金を送ってくれ、建設費の一部を補助してくれたそうです。
いま直面している問題の解決は容易なことではないと思っているそうですが、マリをはじめとするゾウたちのことを想ってくれているファンの方々と一緒に立ち向かっていきたいということでした。

今後については、スリン県内のプロジェクトに入れたら良いとは思っていますが、まずはライブ配信で生活をつないでいく予定とのことです。

以下、タムさんからのメッセージです。

「現状では、とにかくお金が不足しています。特にゾウの食糧を購入するためにお金がかかります。食糧を自給しようとしても土地がないので、土地を買うためにはお金がいります。このような抜けられない循環に入ってしまっているので、みなさんからのお力添えを頂けましたら有り難いです。」

どうかマリをYouTubeチャンネルやTikTokの動画の視聴や果物の購入などで応援してください。

マリのYouTubeチャンネル

マリのTikTok


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「失業ゾウ」については以下の記事で紹介しています。

次回の失業ゾウは、クムルワンを紹介します。

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